車両点検

トラックのエンジンオイル漏れや量の点検!増える時と減る時の原因!

こんにちは、プロキオンです!

今回は自動車の心臓部であるエンジンを保護するための「エンジンオイル漏れ」や「エンジンオイル量」について解説していきたいと思います!

「エンジンオイル漏れ」というと主にオイル上がりオイル下がりが原因で起こる「内部漏れ」と、ガスケット類が劣化してエンジンの外に漏れる「外部漏れ」に関する情報がインターネット上で多く出回っており有名ですが、サイトによっては誤りがあることが多いので、この記事で外部漏れ・内部漏れの本来の意味を解説していきたいと思います!

また、これらの情報に少し付け加えたような内容や、少し違った内容も合わせて解説していきたいと思います!

というのも、トラックのエンジンオイル量を確認する際はいくつか注意点があり、エンジンオイル量が減っているからといって必ずしも異常とは限らない事があり、もっというと最近のトラックはエンジンオイル量が増える事もあるからです!

今回はトラックドライバーの僕が、トラックドライバーの経験と、過去に自動車整備士をやっていた時のノウハウを元にフィードバックしていきたいと思います!

エンジンオイルの外部漏れ

外部漏れとは

その名の通りエンジンの外部にオイルが漏れる事を言います!

トラックのエンジンは大きく分けると「シリンダーヘッド(上側)」「シリンダーブロック(下側)」の上下2つに分かれているのですが、オイル漏れという概念で考えると更に細かく分けて見ていく必要があり、上記2つに加えて

  • ヘッドカバー(別名ロッカーカバー又はタペットカバー)
  • オイルフィラーキャップ
  • オイルパン
  • オイルドレーンボルト
  • オイルブロック
  • 油圧センサー
  • オイルフィルター
  • オイルポンプ

などがあります!

また、それら以外の補器類としてターボチャージャーやオイルクーラーなどが車種によっては装着されています!

そしてこれらの構成部品の取り付け部分には「ガスケット」という金属同士の隙間を埋めてオイルが外部に染み出てこないようにするための物が使われています!

このガスケット(別名シール又はパッキン)の素材は使われる場所によって様々で、種類も色々あり固体の物もあれば接着剤のような半液体状の物もあります!

そして、このガスケットが劣化して密着性が低下したり剥がれたりしてオイルが外部に漏れる状態を「外部漏れ」と言います!

外部漏れは目視で確認できる

エンジンオイルの外部漏れは、エンジンの外部にオイルが漏れる事ですので目視で容易に点検できます!

先ほど紹介したようなエンジンの構成部品をあまり理解していなくても大丈夫です!

ボンネット又はキャビンを開けてエンジンルームを確認したり、車両の下を覗き込んでオイルが垂れていたり、地面にオイルの跡がないかを確認すれば良いのです!

エンジンオイルは常温では水のように乾いたり蒸発したりしないので、もし漏れていたり下回りに垂れていれば発見しやすいです!

具体的にどこから漏れているかを断定するには知識がないとできませんが、漏れの有り無しの確認だけなら比較的容易にできます!

奥まっていて見えにくい場所の確認はペンライトや作業灯を使ったり、鏡などを活用して覗き込んでみると良いです!

エンジンオイルの外部漏れは保安基準不適合となり車検に通りません!

マフラーやエキゾーストマニホールドなど高温になる部分に垂れると車両火災になる恐れもあります!

また、荷物の納品先や引き取り先によっては入り口の警備員にオイル漏れが無いかを確認され、オイル漏れが発覚した場合は出入り禁止にされてしまう企業もあり、色々な意味で仕事に支障が出てしまいます!

シリンダーヘッドとヘッドカバーについて

インターネット上のサイトによっては「ヘッドカバー」の事を「シリンダーヘッド」と勘違いされている事が多いですが、ヘッドカバーはシリンダーヘッドのカバーの事であり、シリンダーヘッドの上部に付いている蓋のような物になります!

  • ヘッドカバーからオイル漏れが発生すると燃焼室内にオイルが入り込み外部漏れを起こす
  • ヘッドカバーガスケットが劣化するとオイル下がりの原因になる
  • 車両の下に水たまりのようにオイルが漏れる症状の原因は、ほとんどがオイル下がりです

と書かれているサイトが多くありますが、これらは間違いです!

順番としては下の【写真1】のように上から

ヘッドカバー

シリンダーヘッド

シリンダーブロック

となっています!

また「燃焼室」と呼ばれる物はエンジンの中のシリンダーヘッドとシリンダーブロックの間に存在します!

【写真1】

見えにくいですが【写真2】のように、ヘッドカバーとシリンダーヘッドの間には隙間を塞ぐための「ヘッドカバーガスケット」というゴム製のガスケットが挟み込んであります!

そしてシリンダーヘッドとシリンダーブロックの間には「ヘッドガスケット」という蓄層金属や銅、コンポジットなどが使われたガスケットが挟み込んであります!

似たような名前が多くてややこしいせいか、この辺が勘違いされているサイトが多く見られますので気を付けましょう!

【写真2】

ちなみにヘッドカバーの中は【写真3】のようになっています!

この中は燃焼室ではなく燃焼室の1つ上の階層であり、バルブを開け閉めするための「カムシャフト」「バルブスプリング」、エンジンオイルを供給するための「オイルパイプ」という物があります!

【写真3】

 

先ほども説明しましたが、燃焼室はシリンダーヘッドとシリンダーブロックの間になりますので、ここより1つ下の階層にあります!

後ほど詳しく解説しますが、ここから1つ下の階層にある燃焼室内にエンジンオイルが流れ落ちてしまうことを「オイル下がり」と言います!

ヘッドカバーガスケットは、この中を流れるエンジンオイルが外部に流出しないように遮断している物であり、燃焼室を遮断している物ではありませんので、ヘッドカバーガスケットが劣化してもオイル下がりとは関係ないと言えますし、オイル下がりは外部漏れではないと言えます!

オイル下がり

オイルが下に落ちて地面に垂れる

外部漏れ

と勘違いされる事が多いですが、これは間違いです!

更に言えば「オイル下がり」はエンジン内部にある燃焼室内にエンジンオイルが入り込んでしまう事ですので、それを「外部漏れ」というのは矛盾しています!

 

エンジンオイルの内部漏れ

内部漏れとは

エンジンオイルの外部漏れに対して「内部漏れ」は、エンジンの内部にある燃焼室内に何らかの理由でエンジンオイルが入り込んでしまい、燃料と一緒に燃やされて排ガスと混ざってマフラーから排出されてしまう事を言います!

エンジンオイルはシリンダーブロックの1つ下の階層に取り付けられている「オイルパン」という容器に溜められています!

オイルパンはエンジンの構成部品の中でも最下層にある物になります!

オイルパンにはドレーンボルトという物があり、外すと【写真4】のようにエンジンオイルを抜き取りオイル交換ができるようになっています!

【写真4】

オイルパン内にあるエンジンオイルはオイルポンプによって吸い上げられ、エンジン内をシリンダーヘッド側とシリンダーブロック側の2系統に分かれて人間の血液のように循環します!

内部漏れは先ほどの外部漏れのように液状で滴るように漏れるわけではなく、マフラーから白煙が出るのが一般的です!

主に「オイル上がり」「オイル下がり」が原因で発生し、場合によっては「シリンダーヘッドのガスケット抜け」などが原因で発生する場合もあります!

マフラーから白煙が出ることで、こちらも外部漏れの時のように目視で確認できるのですが、症状が軽いと白煙の量が少なく、解りにくい場合があります!

特にオイル下がりの方は、症状によってはエンジン始動時にしか白煙がでないことがあり、気がつきにくいことがあります!

オイル上がり

オイル上がりは主にシリンダーブロック側で起きる不良で、名前の通りオイルが下から上に上がり燃焼室内に入り込んでしまう現象です!

オイル上がりはピストンとシリンダーとの隙間を通して、燃焼室内にエンジンオイルが入り込む現象をいう。ピストンリングのオイルかき落とし性能の低下や、シリンダー表面の仕上げが粗い場合などに現れ、白煙の発生、オイル消費の原因となる。また、この量が多くなると点火プラグの汚損や発生したカーボンによるピストンリングの修着などを引き起こすこともある。吸排気バルブから燃焼室内にオイルが入り込む、オイル下がりに対して区別して使用される用語。(Weblio 辞書 オイル上がりより引用)

 

Weblio 辞書の写真を加工した物を使って解説させてもらいます!

下の【写真5】のように赤い中央線より上側がシリンダーヘッドで、赤い中央線より下側がシリンダーブロックになります!

そして青丸の部分が燃焼室です!

【写真5】

 

シリンダーとピストンは、ほぼ真円でありピストンはシリンダー内を上下に往復運動します!

エンジンオイルはピストンの往復運動と連動して回転するクランクシャフトからの飛沫(しぶき)によって飛び散り、シリンダーやピストンに付着して潤滑が行われます!

シリンダーとピストンの間には僅かな隙間があいているのですが、2~3本あるピストンリングが気密性を確保していると同時に、エンジンオイルが燃焼室内に入り込まないようオイルをかき落としたり、燃焼室内の燃料がオイルパン内にあるエンジンオイルに混入しないようになっています!

しかし、シリンダーにキズが入ってしまったり、シリンダーの摩耗や歪みなどでシリンダーとピストンの隙間が大きくなってしまったり、ピストンリングが摩耗や疲労してしまうとエンジンオイルをかき落としきれなくなってしまい、燃焼室内に入り込んでしまう原因となります!

燃焼室内に入り込んだエンジンオイルは燃料と一緒に燃やされ、マフラーから白煙となって排出されます!

オイル下がり

オイル下がりは主にシリンダーヘッド側で起きる不良で、名前の通りオイルが上から下に落ちて燃焼室内に入り込んでしまう現象です!

先ほども説明しましたが「オイルが下に落ちて地面に垂れる外部漏れの事である」と勘違いされてしまうケースが多いですが、それは間違いです!

オイル下がりとは、おもにシリンダーヘッドの吸気バルブステムの、バルブ、ガイドの間隙を通って燃焼室内に吸引される現象をいう。この現象が多くなると点火プラグの汚損、ピストンリング部のスラッジ付着、白煙、オイル消費の増大などを引き起こす。同様に排気バルブステムとバルブガイドの間を通って排気ポート内にごくわずかのオイルが漏れるが、これは排気によって焼き捨てられる。オイル下がりの量を制御するためにバルブステムオイルシールが使われる。(Weblio 辞書 オイル下がりより引用)

 

【写真6】にあるようにシリンダーヘッドのエンジンオイルは燃焼室の1つ上の階層にあるオイルパイプから吐出され、バルブの開閉を行っているカムシャフトなどの潤滑を行います!

【写真6】

このオイルパイプから吐出されたオイルはカムシャフトなどを潤滑した後、燃焼室内は経由しないでオイルパンにリターンされます!

通常なら【写真7】のようにバルブガイドによって燃焼室内にエンジンオイルが侵入しないよう遮断しているのですが、バルブとバルブガイドが劣化や摩耗をすると隙間ができてしまい、燃焼室内にエンジンオイルが侵入してしまいます!

【写真7】

 

これが本来の「オイル下がり」と呼ばれる現象です!

燃焼室内に入り込んだエンジンオイルはオイル上がりの時と同様、燃料と一緒に燃やされ、マフラーから白煙となって排出されます!

シリンダーヘッドのガスケット抜け

燃焼室はシリンダーヘッドとシリンダーブロックの間にあります!

そのため、シリンダーヘッドとシリンダーブロックの間にあるガスケットが抜けてしまった場合もエンジンオイルが燃焼室内に入り込んでしまう事があります!

「シリンダーヘッドのガスケット抜け」とは、ヘッドガスケットが劣化して破損してしまったり、密着性が衰えてしまったり、シリンダーヘッドやシリンダーブロックが歪んで隙間ができてしまう現象を言います!

ヘッドガスケットが抜けてしまうと内部漏れに限らず、外部に漏れだす事もあれば、エンジンを冷やすための冷却水と混ざってしまう事もあり、色々な不具合を引き起こします!

自動車のエンジンは始動中、色々と強い力が加わるので、長い年月をかけて歪みが生じます!

それ以外にも温度によって金属が膨張したり伸縮したりしますので、エンジンを始動したり停止したり、昼になったり夜になったり、夏になったり冬になったりと、温まったり冷えたりという工程を何千回、何万回と繰り返すことでも歪みが生じてしまいます!

そのため、シリンダーヘッドとシリンダーブロックの間に隙間ができてしまったり、ヘッドガスケットの密着性が衰えてしまうのです!

また、エンジンをオーバーヒートさせてしまった時にもヘッドガスケット抜けが起きてしまう恐れがあります!
 

正常でもエンジンオイル量が増えたり減ったりする

エンジンオイル量が減る件について

ここまで劣化や破損によるエンジンオイルの漏れに関する解説をしてきました!

しかし、エンジンオイルというのは正常な状態でも少量ずつではありますが、内部漏れによって減ります!

エンジンオイル量に関する情報をインターネットで検索すると「内部漏れ」「外部漏れ」に関する情報が多く出てきます!

特に自動車整備を営んでいる車屋さんのサイトなどではエンジンオイルが減る事についてのデメリットや、エンジンの外部に漏れると車検に通らないだけでなく最悪の場合、車両火災になる恐れがある事を説明し、お店の売り上げ向上のためなのか早急に修理をするよう促したり、漏れ防止剤などの添加剤を注入することをオススメしたりしています!

決して間違いではないのですが、エンジンオイルというのはエンジンが正常でも、ある程度は減るものであるにもかかわらず、それについての説明があまりされていない事が多く

エンジンオイルが減る!
 ↓↓↓
エンジンオイル漏れが発生している!
↓↓↓
エンジントラブルが発生している!

と勘違いさせられてしまう文言が多いです!

冒頭でも説明したように、エンジンオイル量が減っているからといって必ずしも異常とは限らない事があり、もっというとエンジンオイル量が増える事もあるのですが、少しでもお店の売り上げに繋げたいからなのか、あまりエンジンが正常でもエンジンオイルが減る事については詳しく触れられていないサイトが多い気がします!

また、自動車整備のプロである自動車整備士と言えども、仕事やプライベートでトラックを頻繁に乗り回しているわけではない人がほとんどなので、実はそこまでトラックを熟知しているわけではなく、頭でっかちになっているケースも割と多いです!

自動車整備士は自動車の整備がメインの仕事であって、トラックの運転がメインではありませんし、トラックを自家用車としてプライベートで乗っている人も1%もいないでしょう!

また、最近のエンジンは性能が向上してきたのでエンジンオイルが減りにくくなっている事もあり、エンジンが正常でも、ある程度はエンジンオイルが減るという事を実感していない人も多いです!

そして酷い場合はエンジンオイル量の正しい見方をしていなかったり、エンジンオイル量が増える場合がある事を理解していないケースもあります!

エンジンオイル量が増える件について

「エンジンオイル量が増える」と説明しましたが、厳密に言うとエンジンオイル自体が増量しているのではなく、燃料である軽油がエンジンオイル内に混入してしまい、量が増えてしまうのです!

日本のトラックメーカーであるいすゞ自動車のメンテナンス・スケッチにも説明が書かれていますが最近のトラックには排気ガス浄化装置である「DPD(ディーゼル・パティキュレート・ディフューザー)」 という物が装着されています!
(メーカーによって呼び名や略称が異なります)

DPDフィルター内にPM(粒子状物質)が一定量堆積すると自動的に再生(燃焼)を行います。
この再生(燃焼)を行うために、エンジン燃焼室での爆発後に微量の燃料噴射を行ないます。
このためエンジンオイル中へ燃料が徐々に混ざり、エンジンオイルが注入時よりも増える場合がありますが故障ではありません。

 

このDPD装置は排ガスの中に含まれるPM(粒子状物質)を浄化処理するために「再生」という機能が備わっています!

PMは自動車の場合、主に「煤(スス)」なのですが、この煤を排気管にある触媒という所に一時的に溜めておき、ある程度貯まったら焼き払う処理を行う機能が「再生」です!

煤を焼き払うために再生中は、エンジン燃焼室で通常の爆発後に再度、微量の燃料噴射を行ないます!

つまり、エンジンを動かすための燃料噴射とは別に、後から煤を焼き払う事を目的とした燃料噴射を行うのです!

通常のエンジンを回転させるために噴射される燃料は、エンジン内に噴射されて、エンジン内で燃焼して排ガスとなり、気体の状態で排出されます!

それに対して煤を焼き払う事を目的とした燃料は、エンジン内に噴射される所までは同じなのですが、エンジン内では燃焼せず液体のまま排ガスと一緒に排出され、触媒に付着した時に燃焼します!

ですが、この「液体のまま」というのが難点で、気体の状態と比べるとエンジンの外に排出されにくく、多少エンジン内に残ってしまうのです!

その多少エンジン内に残ってしまった軽油がシリンダーとピストンの隙間を通り抜け、オイルパンに到達してしまい、エンジンオイルに混入して量が増えてしまいます!

しかも単にエンジンオイル量が増えるだけでなく、エンジンオイルが軽油で薄まってしまうのでエンジンオイルの性能が低下してしまいます!

逆に言うと、例えエンジンオイル量が適性状態だったとしても、臭いが軽油臭かったり、粘度が低くサラサラした状態になっていたらエンジンオイルに軽油が混入していることになりますので交換しなければならなりません!

また、「再生」という機能が作動している時、場合によってはマフラーから大量の白煙が出る場合があります!

すごい時は「車両火災でも起きているのか?」と思われるくらいの白煙が出る場合がありますが、これは先ほど解説したエンジンオイルの内部漏れとは別であり、エンジンオイルが漏れているわけではありません!

オイルの入れすぎに注意!正しいオイル量の見方

次に気を付けなければならないのがエンジンオイル量の見方と、エンジンオイルの入れすぎに気を付けなければならないことです!

先ほどのいすゞ自動車のメンテナンス・スケッチを元に説明しますと以下のようになっています!

 

ここで重要なのが

  1. オイル量が”点検用MAX”を超えた場合は交換してください。
  2.  エンジンオイル中へ燃料が徐々に混ざり、エンジンオイルが薄まりますので、必ず指定された期間でエンジンオイルを交換してください。
  3. 点検は平坦な場所で、エンジンの始動前に行ってください。
  4.  エンジンオイル中へ燃料が徐々に混ざり、エンジンオイル注入時よりも増える場合があります。
  5.  エンジン運転後にオイル量を計るときは、エンジン停止後20~30分たってから行ってください。
  6. オイル量が”MIN”付近のときは、注入口のオイルフィラーキャップを外し、いすゞ純正オイルを補給します。このとき、レベルゲージを抜いて行ってください。オイルは、指定のオイルをお使いください。

以上の部分が重要なポイントとなります!

①②④は先ほど説明したように、煤を焼き払うための「再生」という機能が実施されると、エンジンオイル内に軽油が混入してしまうためです!

“点検用MAX”を超えた場合や、オイル量が適性であっても指定された期間が経過した場合はエンジンオイルが軽油で薄まってしまっている可能性が高いので交換が必要になります!

③⑤は、エンジンオイルはエンジン停止時、先ほども出てきました最下部にある「オイルパン」という所に溜めておくのですが、エンジンを始動するとオイルポンプによってオイルパンからエンジンオイルが吸い上げられ、人間の血液のようにエンジン内を循環しますので、エンジンを始動してしまうとオイルパン内にある量が正しく確認できなくなってしまいます!

エンジンオイルは粘度がある固めの液体であるため、エンジンを停止しても最下部にあるオイルパンまで落ちきるのに時間がかかります!

そのためエンジン始動前に点検する必要があり、エンジン始動後は20~30分以上たってから点検する必要があります!

⑥の「指定のオイルをお使いください。」は、DPDが装着されているエンジンは昔のエンジンと比べると高精度かつシビアに設計されています!

DPD車対応のエンジンオイルは軽油で薄まってしまう事も想定して作られているため、指定オイル以外の物やDPD車に対応していないエンジンオイルを使用する事はあまり良くありません!

また、内部漏れによって排ガスと共に排出されたエンジンオイルが、排ガスの浄化処理を行う「触媒」に付着すると寿命が縮まってしまうため、なるべく専用オイルを使用することが望ましいのです!

温度によってシリンダーとピストンの隙間は変化する

エンジンオイルの内部漏れの所でシリンダーとピストンの隙間について解説しましたが、この隙間の大きさは温度によっても変化してしまいます!

ピストンリングやエンジンオイル自体の粘度によって、ある程度の気密性が保たれているのですが、金属という物は温まれば膨張し、冷えれば伸縮します!

故にエンジン冷間時はシリンダーとピストンの隙間が大きくなり、正常な状態であっても少量の内部漏れが発生してしまいます!

とくにトラックのエンジンや旧車と呼ばれる年式の古い車のエンジン、レーシングカーに採用されているようなレース用のエンジンですと、この現象が起きやすくエンジン冷間時はオイル消費量が多く、エンジンのノイズも大きい傾向にあります!

そのため、運送会社によっては補充用のエンジンオイルを自社で完備している場合があります!

僕が過去に勤めていた運送会社にも補充用のエンジンオイルがちゃんと用意されていて、自由に補充できるようになっていました!

 

まとめ

今回の記事のおさらい

エンジンオイルの漏れや量に関する解説をしましたが、あまり聞きなれない専門用語や部品名称が多く出てきて難しかったかもしれませんね?

ここで今回の記事のおさらいをしましょう!

要点まとめ
  • エンジンオイルの漏れには外部漏れと内部漏れがある
  • 外部漏れはエンジンルーム内を目視確認したり、下回りや地面に垂れた痕跡で確認できる
  • 内部漏れはマフラーから出る白煙で確認できる
  • 再生時にマフラーから出る白煙はオイル漏れではない
  • エンジンオイルが減る⇒必ずしも異常ではない
  • DPD装着車は正常でもエンジンオイルが減る場合もあれば増える場合もある
  • DPD装着は指定オイルを使用しないと寿命を縮めてしまう

なかなか理解しきれない部分も多いかと思いますが、最近のエンジンは耐久性が上がってきていますので、きちんと定期的にオイル交換をしていれば内部漏れが起きる事はかなり少なくなっています!

なので、あまりエンジンの知識がない方は、まずは比較的容易に実施できる外部漏れの点検をすることをオススメします!

DPDに関しては取扱説明書にも最低限の注意事項が書かれていますので、時間のある時に読んでみると良いと思います!

感 想

近年の自動車は排ガス規制や騒音規制、燃費など色々な事が求めれれるようになってしまい、それらをクリアさせる事を目的として少々、無理のある装置が装着されてしまっているケースがあります!

昔のエンジンは今と比べると精度が低くかったですが、きちんとオイル交換さえしていれば安物のエンジンオイルを使用してもそれほど支障はなく、ある意味では出費が少なくて済んでいた部分がありました!

DPDが装着されたトラックでも指定外のエンジンオイルを入れても早急に故障することはありませんが、排ガス浄化処理を行う触媒の寿命を縮めてしまいます!

触媒がダメになってしまい交換することになると数十万円の修理費用が発生してしまい、かなりの出費となっています!

トラックのドライバーは車両に関する知識も必要とされる職業でありますが、実際の所は運転や荷物の配送がメインであり、なかなかそこまで知識が追いつかない事もあるかと思います!

このブログの記事を読んで少しでも車両の知識が身についてもらえれば幸いです!