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車両点検

トラックのバッテリー液の点検方法は?量の見方や補充方法を解説!

こんにちは、プロキオンです!

今回はトラックの車両点検項目に含まれるバッテリー液の点検について解説していきたいと思います!

仕事をする上でトラックドライバーにとってバッテリーは、トラブルなくスムーズに、快適に業務を遂行するための重要部品です!

でも、いざ点検しようと思っても点検の仕方が分からなかったり、良否判定の基準が分からなかったり、点検をするにあたって何を準備すれば良いのか分からない方もいるかと思います!

また、バッテリー液がよく見えないという方のために液量の見方や、バッテリーの液量点検以外にもバッテリー自体の劣化具合を知る方法や、バッテリーの種類なども紹介したいと思います!

自動車整備士の経験もある僕が自動車のバッテリーについて解説していきます!

少し話が長いかもしれませんが、最後まで読んでいただけたら幸いです!

 

自動車のバッテリーについて

バッテリーの液量点検はドライバーの義務

前回の記事「トラックの空気圧点検やってる?測り方や意外と知らない注意点!」でも説明しましたが、自動車に乗って運行に出る前には車両点検を行なわなければならない事が道路運送車両法によって義務付けられています!

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トラックの空気圧点検やってる?測り方や意外と知らない注意点!サーキット走行のノウハウと国家1級自動車整備士の資格とスキルを兼ね揃えたトラック運転手が、トラックの空気圧点検について解説!空気圧不足は勿論、空気圧過多にも注意!空気圧って放っておくと下がるだけでなく、上がる場合もある事をご存知ですか?...

これは仕事で使うトラックに限らず、プライベート用の自家用車でも同じです!

その点検項目の中にバッテリー液の量があります!

自動車のバッテリーには2枚の電極版と硫酸を精製水で薄めた希硫酸という液体が入っています!

バッテリー液が減ってしまうと電流が流れにくくなり、バッテリーの機能が低下してしまいます!

また、電極版が液に浸っていないと火花が飛ぶようになってしまい爆発する恐れがあり、大変危険です!

そのため運行に出る前に必ずバッテリー液の量を確認しなければなりません!

 

補器バッテリーと走行用バッテリー

ドライバーが行わなければならないとされている日常点検のバッテリーというのは、ハイブリッドカーや電気自動車の走行用に使われている走行用バッテリーの事ではなく、エンジンを始動させたり電装品や灯火類を作動させるための12ボルトの補器バッテリー(鉛バッテリー)の事を指します!

ハイブリッドカーや電気自動車に使われている走行用バッテリーは現在では主にリチウムイオンバッテリーやニッケル水素バッテリーが使われていて、電圧が200ボルト以上あり感電する恐れがあるため「低圧電気取扱い特別教育」という講習を受けた者でなければ扱う事ができませんので、誤解のないように気を付けて下さい!

ハイブリッドカーや電気自動車には、走行用のモーターを駆動させるための「走行用バッテリー」と、普通の乗用車と同様に電装品や灯火類を作動させるための「補機バッテリー」の二種類のバッテリーが搭載されています!

 

バッテリー液の量の点検

バッテリーの場所

まずバッテリーが取り付けられている位置についてですが、乗用車の場合は大抵エンジンルームの中にあり、一部のスポーツカーなどはカウルトップ(ワイパーが付いている辺り)の中やトランクの中にあったりしますが、トラックの場合は前輪の後ろ辺りに付いている事が多いです!

小さいトラックやバンの場合は運転席か助手席の下にある場合もあります!

また、トラックの場合は2個の12ボルトバッテリーを直列に繋ぎ、24ボルトにして使われてるタイプが多いです!

たまに2個バッテリーがあっても並列に繋がれていて12ボルトである場合もあります。

 

液量の点検方法

本題のバッテリー液量の確認方法ですが、バッテリーの容器を正面から見ますと「LOWER LEVEL」「UPPER LEVEL」と書かれた2本の線があります!

その2本の線の間に液面が位置していればOKです!

バッテリーは半透明の容器になっていますので、横から覗き込めば液量を確認できる構造になっていますが、場合によっては影に隠れてしまっていたり、砂ぼこりなどで覆われていたりしてバッテリー液が見えないかもしれません!

その場合は雑巾やウエスなどで砂ぼこりを拭き取り、ペンライトやスマートフォンのライトで横から照らしたり、軽くゆすって液面を揺らしたりして確認しましょう!

それでも点検が困難でバッテリー液が見えない場合は割り箸などの細長い棒状の物を中に入れて液面の高さを測る方法もありますが、カバーとバッテリーキャップを外さなければならなかったり、希硫酸であるバッテリー液が皮膚や衣類に付着する恐れがあり、少々難易度が高くなりますので注意して下さい!

バッテリー液が、皮膚に付着すると炎症や火傷などの症状を引き起こしますし、目に入った場合は最悪、失明の恐れもありますので、もしバッテリー液が人体に付着してしまった場合は直ちに大量の水で洗い流し、早急に医師の治療を受けて下さい!

 

バッテリー液の補充方法

準備する物

バッテリー液の量を点検し、万が一、液量が少なかった場合は補充しなければなりません!

それにあたって準備する物がいくつかあります!

まず補充するにあたって準備する物が補充用のバッテリー液スポイトです!

カーショップやホームセンター、通販などで容易に入手できます!

量も100mlと小さい物から大容量の20Lの物と色々あります!

ちょっとややこしいのですが、この補充用のバッテリー液は希硫酸ではなく精製水(又は蒸留水)になります!

一応、水道水やミネラルウォーターでもバッテリーとして機能はしますが、不純物が含まれているので、どうしても精製水が入手できない時や緊急時など、やむを得ない場合以外は入れないで下さい!

※精製水についてはウェキペディアを参照下さい
↓↓↓
精製水とは?

先ほども説明しましたが、バッテリー液は希硫酸であるため危険ですのでゴム手袋保護メガネなども、なるべく用意しましょう!

 

場合によっては必要になる物

バッテリーのカバーが蝶ねじであれば工具が無くても外せるのですが、もし六角ナットで固定されている場合はメガネレンチスパナラチェット&ソケットを用意しましょう!

ソケットの場合は、ディープソケットという長いタイプの物でないとナットまで届かない場合があるので状況に合わせて適した工具を使って下さい!

次にバッテリーのキャップですが、こちらも工具が無くても素手で外せるタイプもあれば、そうでないタイプもあります!

素手で外せないタイプの場合はコインドライバーという工具を使います!

ネジのようにキャップの頭が「+」「-」の形になっていますので、普通のドライバーでも代用可能ですが、先端が細い物を使うとキャップ頭の溝が潰れてダメになってしまう恐れがありますので、なるべく先端が太い物を使った方がベターです!

また、10円玉などの硬貨でも代用できます!

硬貨を使っても硬くてキャップが回らない時はプライヤー(ペンチ)と組み合わせてもOKです!

長いこと開け閉めしていないバッテリーキャップですと貼りついて入れ、硬くてなかなか緩まない時があるかもしれませんが、基本的にバッテリーのキャップは力一杯、強いトルクで締め付ける部分ではないので、締める時は強く締めすぎないように注意しましょう!

これらの物を使ってバッテリーのキャップを開け、スポイトでバッテリーの中に精製水を補充していくのですが、一度にたくさん補充するとバッテリー液の濃度が薄まってしまうので、こまめな液量点検が必要になります!

もし、どうしてもバッテリー液が著しく減っていて、一度にたくさん補充しなければならない場合は充電もセットで行いましょう!

充電することでバッテリー液の濃度が復活します!

 

バッテリーの種類

開栓型バッテリー

自動車に使われているバッテリーの種類ですが、大きく分けると3種類があり、バッテリーの液量点検が不要なタイプやバッテリー液の補充ができないタイプもあるので紹介していきたいと思います!

中でも最も一般的でスタンダードなタイプが「開栓型バッテリー」というタイプであり、トラックや乗用車に多く使われているバッテリーになります!

今までこの記事で説明してきたバッテリーは、この開栓型バッテリーです!

昔と比べるとバッテリー液が減りにくくなってきてはいるものの、長く使用していると内部に充填されているバッテリー液が電気分解によって蒸発し、徐々に減っていくので定期的な点検が必要です!

バッテリーの頭部にバッテリー液を補充するためのキャップがあるのが特徴的です!

 

密閉型バッテリー

「メンテナンスフリーバッテリー」や「シールドバッテリー」とも言われる密閉型バッテリーは、バッテリー液が蒸発してもバッテリーの外部に抜けていかないよう密閉されているため、バッテリー液の点検が不要です!

というより、バッテリー液が密閉されているので点検できません!

※あくまで「バッテリー液」の点検が不要という物であり、バッテリーの電圧やターミナル部の腐食などの点検は必要です!

開栓型バッテリーとは違い、バッテリー液を入れるためのキャップが頭部に無いのが特徴的で、バッテリーの液量点検が困難な場所に設置されている車、トランクなど車内にバッテリーが設置されていてガスが車の室内に充満してしま可能性がある車、バイクなどバッテリー液がこぼれる恐れがある場合などに使われる傾向にあります!

 

ドライバッテリー

今まで紹介したバッテリー2つが「ウェットバッテリー」と呼ぶのに対し「ドライバッテリー」と呼ばれる特殊なバッテリーです!

「ドライバッテリー」と言ってもバッテリー液が無くて乾いているわけではなく、バッテリー液を繊維に染み込ませていたり、ゼリーやこんにゃくのようなジェル状の物が使われています!

通常のバッテリーに比べて軽量なことと、バッテリー液が固体状なので先ほど紹介した密閉型バッテリー以上に密封性が優れていて、横向きに寝かせても液漏れする心配がない事がメリットであり、最大の特徴です!

元々はNASAのスペースシャトル軍事用の戦闘機レーシングカーなど、かなり特殊なシチュエーションで使われるバッテリーになります!

と言っても一般市民には入手困難なバッテリーというわけではなく、カーショップや通販で購入できますが、値段が高額な事とバッテリー上がりを起こしやすいというデメリットがあるので、トラックに使われているケースは、かなり少ないです!

 

その他のバッテリー

さらに細かく分けると「アイドリングストップ車専用バッテリー」という物もありますし、「ハイブリッドカー専用」「電気自動車専用」の補機バッテリーもありますが、これらは先ほど紹介した「開栓型バッテリー」や「密閉型バッテリー」を通常の物よりも高性能化させた物で、基本的な構造は同じですので点検方法も同じになります!

通常のバッテリーと比べると交換時期が早い物が多く、車検の度に整備工場から交換をオススメされる事が多いですが、液量の点検に関しては通常のバッテリーと同じです!

なので開栓型バッテリーが装着されていた場合は通常通りバッテリーの液量点検が必要ですし、密閉型バッテリーが装着されていた場合はバッテリーの液量点検は不要です!

 

バッテリーの劣化具合を知る方法

テスターなどが無くても点検できる

バッテリーの液量点検だけではなく、車の整備工場で点検してもらった時のようにバッテリーの電圧を測定したり、バッテリー液の濃度を測ったりと、バッテリー自体の点検を行うことでバッテリーが要交換なのか、まだまだ充電すれば使えるのかを良否判定することができます!

しかし、その場合はサーキットテスター比重計専用のバッテリーテスターなど色々な物を準備しなければならない上に、専門的な知識やスキルも必要でリスクもあるので、ここではテスターなどは使わない簡易的な点検方法を紹介します!

その簡易的な方法とはエンジンをかける時のかかり具合と、バッテリーの年数で判断する事と実に単純な方法です!

単純な方法ではありますが、この方法で問題なく点検できますし、実はちゃんと理にかなった点検方法なのです!

 

エンジンをかける時のかかり具合で確認する方法

エンジンをかける時のかかり具合で確認するという方法!

エンジンのかかりが悪い・かかり辛い場合はバッテリーが弱っている可能性がありますよ!

こんな感じの話を耳にする事があるかと思います!

しかし、注意しなければならないのが「エンジンのかかりが悪い・かかり辛い」事が、必ずしもバッテリーが原因とは限らない事です!

エンジンそのものや、エンジンを動かすためのセンサーやアクチュエーターの不具合という可能性も充分あります!

素人の方ですと、この判別方法が分からなかったりするものです!

車のキーを回してエンジンをかける際に「キュルキュルキュルブーン!」と音がしてエンジンがかかると思います!(音の聞こえ方は車種によって違うかもしれません)

この「キュルキュルキュル」音が、バッテリーの電力を使ってスターターモーターという物を作動させる音になり「ブーン!」音はエンジンがかかった音になります!

この「キュルキュルキュル」というスターターモーターが回る時の音で判断するのです!

つまりスターターモーターの回転が遅すぎることが原因でエンジンのかかりが悪いのか、スターターモーターは正常に回転するのに、エンジン関連が不調でかかりが悪いのかを判別するのです!

大まかな点検方法ではありますが、例えば

「キュルキュルキュルブーン!」が正常な状態だとしたら

「キュールキュ…ル…キュ…ル…ブーン!」と、スターターモーターが回転する音が遅い場合は、スターターモーターを回すための電力が弱いことになりますのでバッテリーが弱っている可能性が高くなります!

場合によってはスターターモーター自体の不具合か、バッテリーを充電するためのオルタネーターという部品が原因な可能性もあります!

もし新品のバッテリーに交換したり他のトラックのバッテリーとブースターケーブルで繋いでもスターターモーターの回転が遅かったり、そもそも回転すらしない場合はスターターモーターの異常である可能性が高いです!

バッテリーを新品にしても、短期間でバッテリー上がりが起きるようでしたらオルタネーターの充電不良や、ルームランプなどの消し忘れ、電装品の追加をしすぎたことによる暗電流(エンジンを切り、キーもOFFにしている時に流れる電流)の増加などが考えられます!

「キュルキュルキュルキュルキュルキュル、ブ…ブ…ブーン」といった感じで、スターターモーターは快調に回るけど、エンジンのかかりが悪い場合は、エンジン系統の不具合である可能性が高いということになります!

 

バッテリーの年数で判断する

バッテリーは、たとえ電圧が正常でも、年数が経っていて古い物ですと、ある日突然バッテリー上がりを起こし、充電しても完全には復活しなくなってしまう事があります!

バッテリーの寿命は、だいたい3~5年くらいと言われているのですが、使用状況やバッテリーの品質によっては1~2年くらいでダメになってしまう場合もあります!

バッテリーは劣化すると中の電極版に結晶が付着してしまい、大電流を流すことができなくなってしまいます!

少量の電流を勢い良く流すことはできるので電力消費の少ない電装品は作動させることはできますが、大量の電流を勢い良く流すことができなくなるのでエンジンを始動させることができなくなる恐れがあります!

この電極版に付着した結晶を除去してくれるリフレッシュ機能の付いた充電器や、バッテリー液の中に入れる復活剤や強化剤という物もあるのですが、さすがに永久的にリフレッシュさせることはできません!

そのためバッテリーの年数を把握する必要があります!

過去にバッテリーを交換した日付を覚えていれば良いのですが、そこまで覚えていなかったり、何年も同じ車両に乗り続けているわけではない人もいるかと思います!

その場合は車両に積んである点検記録簿を確認し、バッテリーの交換履歴があるかを確認しましょう!

車検や法定点検を行った時にバッテリー交換をしていれば点検記録簿に書かれているはずです!

また、場合によってはバッテリー本体にマジックペンなどで交換さてた日付が記入されていたり、シールが貼ってあったりすることもあります!

これらの方法で確認できなかった場合は、バッテリーの製造年月日で確認しましょう!

製造年月日の記載方法はメーカーによって異なる場合があるのですが、多くの場合は

  • 下2桁→製造年(西暦の下2桁)
  • 中2桁→製造月
  • 上2桁→製造日

となっている事が多いです!

上の写真で言いますと、2014年06月02日に製造さてたバッテリーと言うことになります!

 

自動車整備工場で行っているバッテリー点検

専用の点検器具を持っていない人向けに簡易的な点検方法を紹介しました!

本当にこんな原始的な方法で良いの?

と思う方もいるかもしれません!

あくまで簡易的な方法なので多少は信憑性に欠けますが、ちゃんと理にかなっている方法です!

というのも、この簡易的な点検方法と、自動車の整備工場で行うバッテリーの点検方法は、同じような理屈であるからです!

バッテリーの電圧点検の方法は、バッテリーに負荷がかかっている状態(バッテリーが破損しない程度の大電流を流している時)の電圧を測定し、どこまで電圧が下がるかをサーキットテスターにて点検するのです!

例えば、なにか電力消費量の多い電装品を作動させている最中のバッテリー電圧を測定するのです!

正常なら12.6ボルトくらいあるバッテリーが10.0ボルトくらいまで下がり、電装品の作動を止めれば再び12.6ボルトくらいに戻るのですが、この時9.6ボルト以下まで下がってしまうようなら、そのバッテリーは交換時期です!

バッテリーに負荷をかけずに、バッテリー単体で電圧を測定する方法もあるのですが、きちんと負荷をかけて行う方が正確に点検できます!

人の実力を調べる時と同じですね!

ほとんど負荷のかからない簡単な試験を行って調べるよりも、厳しい試験をやらせた方が実力のある人と、そうでない人間の差が出やすいかと思います!

厳しい試験に見事クリアした者が、真の実力者であると証明されるのです!

先ほどもバッテリーは劣化すると中の電極版に結晶が付着してしまい、少量の電流を勢い良く流すことはできても、大量の電流を勢い良く流すことができなくなると説明しました!

劣化しているバッテリーの場合、負荷をかけずにバッテリー単体で電圧測定すると、きちんと12ボルト以上発生する事も多いのですが、いざ負荷をかけてみる(大量の電流を流させてみる)と、電圧が著しく低下してしまうのです!

バッテリーの点検も人と同じで、適度な負荷を与えている時の電圧を測定し、正常な電圧を維持できる物が安心して使用することのできる信用性の高いバッテリーという事になります!

そして、その適度な負荷(電力消費量の多い電装品)というのが、エンジンをかける時に使われるスターターモーターなのです!

自動車の灯火類やオーディオ関係が数アンペアの電流なのに対し、スターターモーターは100アンペア以上流れます!
(車種によってアンペア数は異なります)

自動車の整備工場で行っているバッテリー点検はサーキットテスターか専用のバッテリーテスターを使って行うのですが、サーキットテスターを使う場合は上記のようにエンジンをかける時のバッテリー電圧を測定します!

専用のバッテリーテスターを使う場合は、スターターモーターの代わりにバッテリーテスター内に大電流を流し、その時の電圧をオートで測定してくれる優れものです!

ちなみに自動車のリモコンキーに使われているような3ボルトのコイン電池(ボタン電池)なんかは東京の秋葉原などの電子部品屋さんで売っているような300オームの抵抗をプラスとマイナスに繋ぎ、300オームの抵抗に電流が流れている時の電圧を測定します!

300オームの抵抗を繋いだ時に3ボルトから2.7ボルト以下まで下がらなければ正常で、それ以下まで電圧が落ち込んでしまった場合は電池の交換時期です!

もし抵抗を繋がなくても電圧が、ほぼ0ボルトくらいだった場合は、電池の不具合ではなくリモコンキーの基盤の方がショートしている可能性があります!

いずれにしても、電流を流させ負荷がかかっている時の電圧を測定する事が重要なのです!

なので、エンジンをかける時のかかり具合(スターターモーターの回転具合)で点検するという方法はバッテリーに負荷をかけ、テスターの代わりに音で判断している事になるので、簡易的な手段でありながらも、ちゃんと理にかなった点検方法なのです!

 

まとめ

今回の記事のおさらい

いかがでしたでしょうか?

バッテリーの液量を中心に点検方法をご紹介しましたが、最後に要点をまとめてみましょう!

要点まとめ
  • 運行前のバッテリーの液量点検は義務である
  • バッテリー液が不足していると性能が低下するだけでなく最悪は爆発することもある
  • バッテリー液が見えない場合はペンライトなどで横から照らしたり、軽くゆすって液面を揺らすと見えやすくなる
  • バッテリー液は希硫酸なので皮膚や衣類に付着させないようにする
  • バッテリー液は希硫酸だが、補充用のバッテリー液は精製水である
  • 液量点検が不要なタイプのバッテリーもある
  • 電圧の点検は、バッテリーに負荷をかけた状態で行う
  • バッテリーの年数にも注意が必要

少々長い記事になりましたが、あまり自動車に詳しくない方にとっては一度に全てを把握しきれないかもしれません!

その場合は前半のバッテリー液に関する事を重点的に理解し、後半のバッテリーの種類や電圧の点検・年数の点検は予備知識のような感じで思っていただいても良いです!

注意事項がいくつかあるものの、バッテリー液の点検や補充自体はそこまで特別なスキルが必要な事ではありませんし、昔の人は割と普通に自分で行っていました!

 

感 想

単にバッテリーの点検と言っても意外と奥が深いものなので、トラックの運転や荷物の運搬がメインのドライバーの方にとっては、なかなかそこまで知識が行き届かない事もあるかもしれません!

しかし、仕事で使われているトラックは乗用車と比べる、電力の消費が多い物になります!

仕事で使うためのスマートフォンやタブレットをシガーソケットから充電することも多いと思いますし、最近ではETCやドライブレコーダーも必須となりつつあります!

長距離ドライバーの方ですと車内に冷蔵庫や電気ポットを常備している人もいるでしょう!

暗い中、エンジンをかけずにルームランプを点灯させ、荷台に荷物を長時間積み卸し作業する事もあると思います!

トラックドライバーにとってバッテリーというのは、思っている以上に重要な部品であり、負担の大きい物になります!

そのため、日頃の点検が大事であり、トラブルなく運行するためには必要不可欠であるのです!

今後は、是非ともバッテリーの点検にも意識を向けてみて少しでもバッテリーの寿命を延ばし、トラブルなく運行できるよう心掛けてみて下さい!