こんにちは、プロキオンです!
今回は「しし座流星群とは?季節や時期、母天体、見える方向の解説!」とタイトルにもあるように「しし座流星群」について記事を書いてみました。
しし座流星群といえば2001年に流星雨が観測されて大話題になった有名な流星群です。
2001年以外にも流れ星の大出現を何度も見せている唯一の流星群でもあるため、名前くらいは聞いたことがある人も多いかもしれませんが、いつくらいの季節で見られる流星群なのか、見える方向はどっちなのか等、天体ショーネタに詳しくない方にとっては、あまり知られていないかもしれません。
そこで今回は簡単にではありますが「しし座流星群」についての特徴を紹介したいと思います。
しし座流星群とは? 素となる母天体は?
しし座流星群の基本情報
しし座流星群は「しし座」の首辺りに放射点を持つ流星群です。
「しし座」は黄道12星座の1つで、日本では春を代表する星座であり、北斗七星より少し南側に位置する星座です。
しし座には「レグルス」という明るさ1等級のα星があります。
2020年11月18日 AM1時40分頃 東京の空のシミュレーション
引用元:PC用アプリ・ステラリウム
毎年11月14日頃~11月24日頃に見頃となり、11月17日頃に極大を迎えます。
通常の年では極大時に1時間あたり数個の流れ星が観測できるのが普通ですが、母天体となる彗星が回帰した年前後では流れ星の数が爆発的に増える傾向にあり、過去に何度も大出現を見せて有名になった流星群です。
しし座流星群の元になるチリは、地球と正面衝突するのに近い状態で、地球の大気圏に突入してきます。
そのため、地球自体の速度(公転速度)も加わり、流れ星の対地速度は秒速71km/sに達します。
この速度は他の流星群の中で最速であります。
流星群の素となるチリが高速で大気圏に突入するため、微小なチリでも明るい流れ星になりやすい特徴があります。
しし座流星群の母天体
しし座流星群の素となる母天体は「テンペル・タットル彗星」で、太陽の回りを33年かけて公転する彗星です。
テンペル・タットル彗星は、1865年12月19日にフランスのマルセイユの天文学者「エルンスト・テンペル氏」が発見し、翌年の1866年1月6日にアメリカのハーバード大学天文台の「ホレース・タットル氏」が独立に発見し、2人の名前が付けられました。
テンペル・タットル彗星が太陽近くに回帰した前後の数年は、しし座流星群の出現数も大きく増大する傾向にあり、最大で1時間あたり数千個~数十万個もの「流星雨」や「流星嵐」と呼ばれる大出現を見せることがあります。
逆に彗星が太陽から遠くにある年は、極大時でも1時間あたり数個程度の出現しか見られないことが多いです。
しし座流星群の見える方向や季節・時期
しし座流星群の方角について
しし座流星群の方角ですが、流星群の中心となる放射点は時間帯によって動きます。
大まかな目安としては
夜23時頃に東北東の地平線(又は水平線)から放射点が現れ始める
↓
日付が変わり深夜1時頃に東北東の地平線(又は水平線)にしし座全体が現れる
↓
明け方5時30分頃、南東の高い位置に到達
↓
その後、朝日で空が明るくなっていき、見えなくなる
といった流れになります。
【写真1】
2020年11月18日 AM1時頃 東京の空のシミュレーション
引用元:PC用アプリ・ステラリウム
日本では全体的に東の方角に放射点が位置する事になります。
しし座流星群の時期・ピーク日
しし座流星群は毎年11月14日頃~11月24日頃に見頃となり、11月17日頃に極大を迎えます。
しし座流星群は11月に見られる流星群ですが「しし座」という星座自体は春頃の星座です。
そのため、しし座流星群2020が見頃とされている11月ですと23時過ぎという遅い時間帯でないと地平線(又は水平線)から放射点が現れず、明け方5時30分を過ぎると空が明るくなり始め、見えなくなります。
その関係で、23時~5時30分頃にピークが訪れないと1番の見頃を逃すことになります。
しし座流星群の見え方・流れ星の数
流れ星の素となるチリが地球の大気圏内に降ってくる速度を「対地速度」と言い、地球の地面に対しての速度になるのですが、しし座流星群は、この対地速度が速いのが特徴です。
しし座流星群の元になるチリは、地球と正面衝突するのに近い状態で、地球の大気圏に突入してきます。
そのため、地球自体の速度(公転速度)も加わり、流れ星の対地速度は秒速71km/sに達します。
この速度は他の流星群の中で最速であります。
流星群の素となるチリが高速で大気圏に突入するため、微小なチリでも明るい流れ星になりやすい特徴があります。
また、しし座流星群は放射点が夜23時頃に地平線上(又は水平線上)に昇って姿を現し始め、時間が経つにつれて高度が上がっていきます。
前半の放射点の位置が低い時間帯では、流れ星の素となるチリが大気層にほぼ水平に突入するため、長い軌跡を描いて長めの時間、飛んでいく様子を見ることができます。
流れ星を横から見る感じになるわけです。
たまに「流星痕」と呼ばれる煙の様な痕跡を短時間残す場合もあります。
後半の深夜2時頃を過ぎると放射点の高度が高い位置に上がります。
流星群の特性として放射点が高い位置にあると、ほぼ直角に降ってくる感じになり、短時間で濃い大気層に流れ星が飛び込むため、短時間で燃え尽きて消え去ってしまう代わりに光度が増します。
このため「火球」と呼ばれる明るい流れ星が見られる割合が後半の方が増えます。
関東で星空が綺麗に見えるおすすめスポット
今回はしし座流星群について紹介しましたが
「どうせなら綺麗に星空が見られる場所で鑑賞したい!でも、あまり遠出はしたくない…。」
という方のために東京の都心から比較的、気軽に行ける範囲で星空が綺麗に見えるおすすめスポットの紹介記事のリンクを貼ってありますので、よろしければこちらも合わせてご覧ください!
都心から遠すぎず、なるべく24時間営業のコンビニやトイレが周辺にある場所をメインに紹介していますので、初心者の方にもオススメです!
東京都のおすすめ星空スポット
千葉県のおすすめ星空スポット
埼玉県のおすすめ星空スポット
茨城県のおすすめ星空スポット
今後も少しずつ、おすすめスポットの紹介記事を追加していこうと思います。
m(__)m
まとめ
しし座流星群について簡単に紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
ここで要点をまとめてみましょう。
- しし座流星群の放射点は主に東の空に位置する
- 素となる母天体はテンペル・タットル彗星
- 毎年11月14日頃~11月24日頃に見頃となり、11月17日頃に極大を迎える
- 流れ星の数は少ない時もあれば爆発的に多くなる時もある
過去に何度も流れ星の大出現を見せたことがあるしし座流星群。
毎回のように大出現が見られるわけではないですが、唯一1時間あたりに数千個もの大出現を何度も過去に見せたことのある流星群であります。
基本的に流星群の出現時間帯が遅く、翌朝は出勤・通学という方はしんどいかもしれませんが、機会があったら観察してみて下さい!
年ごとの、しし座流星群に関する情報
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しし座流星群2020の方角・ピーク・時間を初心者向けに紹介!