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自動車整備士は仕事きつい!国家一級整備士が語る苦労や大変なこと!

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こんにちは!

昔、東京の某自動車ディーラーで整備士の仕事をしていたプロキオンです!

国家一級自動車整備士、2級ガソリン、2級ジーゼルの資格も持っている元自動車整備士が「仕事がきついか?」についてや、苦労・大変なことについて解説していきます!

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これから自動車整備士になろうか迷っている方の参考になるかなと思います!

また、既に自動車整備士の仕事をしていて「自動車整備士を辞めたい」「転職しようか迷っている」という方は、おすすめの転職サービスを紹介した記事もありますので、よろしければ参考にしてみて下さい!

↓↓↓

「仕事がきつい」「給料が安い」「3K(きつい・汚い・危険)」「自動車整備士不足のおそれ国が対策へ」などと言われている自動車整備士という仕事ですが、その本音について語っていきたいと思います!

 

自動車整備士の仕事がきつい理由

給料が安い

皆さん、ここが1番気になるところかなと思いますので早速、最初から語っていきます!

実際に僕自身が貰っていた金額です。

【某、東京都内の大手自動車ディーラー】
給料手取り約15万円前後(資格手当・残業代込み)
ボーナス手取り約30万円前後程度(年2回)
交通費電車代全支給(車・バイク通勤不可)
その他退職金・福利厚生・労働組合あり
有給休暇あったけど基本的に使用禁止

とても国家資格を持っている人間の給料とは思えないくらい安いですよね…。

一応、僕は国家一級自動車整備士の資格を取るため専門学校(大学校)を4年間通い、同時に通信教育で大学の資格も取れるシステムもあったため「専門卒」であると同時に「大卒」でもありました!

大卒、国家一級自動車整備士、二級ガソリン、二級ジーゼル、危険物取扱(乙四)、整備主任者、低圧電気取扱者などの資格や学歴を有しての給料です…。

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「国家一級自動車整備士」の資格と「大卒」を持ってしても、こんなもんでした…。

もちろん、もっと安い所もあり、場所によってはボーナス、退職金などが無い所もあります。

平成20年(2008年)から5~6年ほど勤めていましたが、年収が上がることは、ほぼありませんでした。

強いて言えば最初の1年目は所得税など引かれるものが少ない関係で、入社1年目だけは少し高めでした。

ある程度キャリアのある中堅社員でも、同じくらいでしたし、工場長などの役職持ちでも25万円くらいでした。

一応、僕がいた所は自動車整備士業界にしてはボーナスは高めだったかなと思います。

しかし、なぜか階級が上がっていくとボーナスが下がるという、おかしなシステムがあったため、役職持ちの人の方が毎月の給料が高かったとしても、年収しすると大差なくなってしまいます。

「関東に近いほど給料は高くなる傾向がある」と言われる事もりますが、東京の自動車ディーラーで整備士をやっていた僕としては「誤差の範囲では?」と思います。

ちなみに、静岡県内で自動車整備士をしている知り合いや同級生たちに、給料や支給品などの待遇面で勝てた試しがないです…。

外車や、中~大型トラックをメインにやっている所に就職した同級生たちは、もう少し高めである傾向にありますが全体的にバランスよく給料が安いと言えるかと思います。

今でも現役で自動車整備士の仕事を続けている知り合いや元同級生、元後輩などの話を聞く限りでは、令和3年となった今でも、さほど状況は変わらないか、以前よりも悪化した所が多そうです。

それと、工具などは会社から、ある程度は支給される所が多いですが、基本的には支給品だけでは全然足りないので実費で買い揃えて行くことになり、それだけでも毎月数万円以上もの出費になります。

例え「工具全支給」と求人案内に書かれてあったとしても「実費で工具を買わないで済む」と解釈してはいけません。

会社によっては「工具支給」とされているにもかかわらず、初任給から工具代を引かれる場合もあります。

 

残業と有給休暇について

残業に関しては会社や店舗、地域によってかなり差がある印象でした。

僕がいた店舗は入庫台数が少なかったことと人件費削減を優先していたため、毎月20時間~30時間程度と少なかったです。

他店にいた同期の情報を聞く限りでは、店舗によってはこの2~3倍くらいの残業時間でした。

また、残業代がきちんと支払われるかどうかも会社や店舗によって異なり、強制的にサービス残業をさせられる所も多く存在します。

ちなみに僕がいた店舗ですが元後輩の情報によると、僕が退職した少し後に店長が変わり、それからはほぼ毎日4時間くらいサービス残業させられる環境に変わってしまったそうです。

有給休暇ですが、僕がいた会社は一応支給されるものの、基本的には使わないのが当たり前になっていました。

怪我や病気、身内の不幸があった時など、やむを得ない時に使わせてもらえるのと、半年に1回くらいの割合で自由に使わせてもらえるといった感じでした。

また、僕が退職する際に残っている有給休暇を全て消化しようとしたら店長や上司に怒られ、揉めたことがあり、労働基準監督署に相談するなどの処置を取り、店長を説教しました!

その時の話は過去の記事にも書きましたので、興味がある方は以下の記事をご覧下さい!

↓↓↓

一応は労働組合があったにもかかわらず、そんな環境でした。

 

人間関係が荒れている

「人間関係が荒れているのが伝統」みたいな会社が多いです。

この辺も先ほど紹介した過去の記事【自動車整備士をうつ病で辞めた国家一級自動車整備士のブログ】にも書きましたが、工場内は常にピリピリした感じでしたし、メカニックと営業との間には派閥がありました。

基本的に業界そのものが古い体育会系のノリで、ヤンキーやチンピラ気取りな思考の人が多かったですし、いじめや虐待を「スパルタ教育」と勘違いしている輩が多く存在しました。

理不尽に怒鳴られる事も多々あり、テレビドラマやアニメ・マンガ等のシーンに出てきそうな光景が実在します。

理由としては、まともな人や賢い人ほど「自動車整備士という仕事に将来性はない」事に気がつき、若いうちに辞めていってしまうため、掃き溜めのような業界になってしまいました。

年をとりすぎると転職が不利になってしまいますからね。

うまいこと媚び(こび)を売って先輩方に気に入られれば多少は救われますが、パシリに使われるようになるので必ずしも良いとは限りません。

 

労働環境が過酷

労働環境に関しても会社や店舗、エリアによって差があり、昔からある古い工場や民間工場ほど設備が乏しい傾向にあります。

なるべく新しい店舗のほうがエアコンや車を持ち上げるリフト、洗車機などが完備されている所が多く、仕事がしやすいです。

僕がいた店舗は昭和時代からある古い工場でエアコンはなく、夏は猛暑・冬は極寒と逆冷暖房完備でした。

一応、休憩室にはエアコンや冷蔵庫、電子レンジなどの家電はありましたが、あまり電力を使い過ぎるとブレーカーが落ちます…。

夏には一応、業務用の扇風機はあったものの温風が送風されてくるだけで、有っても無くても大して変わらない感じでした。

それと蚊が多く発生し、作業中に顔や耳元に飛んでくるなんて卒中でした。

冬は雪国ほどではないものの非常に寒く、雪国出身の人でも

「東京の冬は寒い!」

と言っていました。

上着などを重ね着すれば、そこそこ寒さをしのげますが、その分モコモコして動きにくくなり、作業がし辛くなります。

重労働もそれなりにあり、腰を痛める人もいましたが、どちらかというと精神的に病んで体調を崩す人の方が多かった気がします。

僕自身も軽度なうつ病になり、それを理由に退職しました。

 

きついと言われる自動車整備士の仕事内容

自動車の点検・整備

その名の通り「自動車整備士」なのでメインは自動車の点検・整備であります。

灯火類がきちんと点灯・点滅するかや、レンズにヒビ割れや破損がないか、物や取り付け位置が保安基準を満たしているか等々…。

エンジンルーム内や下回りから水漏れ・オイル漏れがないか、量や汚れ具合に問題はないか。

ゴムのブーツ類が切れてないか、ブレーキやタイヤ・その他消耗品関係が消耗していないかなど。

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ただし消耗品に関しては多忙なのを言い訳に、過去の整備履歴を参考にして走行距離や年数で判断し、目視による点検は省略しちゃうケースも多いのが本音なところです。

色々な箇所を点検した後、異常がある物はお客様に説明をした後、部品交換します。

基本的に近年のディーラーの整備や修理というのは仕事上の効率の関係で「部品交換」になります。

清掃、調整、加工、オーバーホールなどをして、なるべく1つの部品を長く使ってもらうなんて事は今時ほとんどやりません。

エンジンやミッションなんかも可能な限り、丸ごと交換(ASSY交換、アッセンブリー交換と言います)です!

その他

  • ETCの取り付け・セットアップ
  • オプション品の取り付け
  • 伝票や点検記録簿の作成
  • 洗車
  • 部品の納期確認や発注
  • 部品・油脂類の管理

など雑多な作業が多々あります。

職人さんのように黙々と作業したり、鋼材を加工したり、チューンナップしたりというクラフト的な要素はあまりないです。

 

自動車整備士は接客もするのか?

自動車整備士になりたいと思う人の中には、あまり接客はしたくないという人も多いことでしょう。(僕もその1人です)

「接客」に関しては会社によって考え方が異なり差がありますが、整備士でもお客様の家まで車両の引取・納車をしたり、作業後の整備結果説明をしたり、電話で整備後の調子伺いをしたりなど、お客様と接する機会はありますが、めんどくさがってやらない場合もあります。

大きく分けて営業マン、フロントマン、メカニック(整備士)の3つあって、営業マンとフロントマンは接客の機会が圧倒的に多いので、これら2つを担当しなければ接客する機会は少なくなります。

顧客満足度の向上という観点から「整備士も接客した方が良い」という考え方もあるのですが、自動車整備という業務をする以上、どうしても手や作業着、作業靴が汚れてしまうため「整備士が接客することは、あまり効率的ではない」という考え方もあります。

手・作業着・作業靴が汚れたままですと見栄えが悪いですし、ショールームでお茶やお菓子を出す際は衛生的に問題があります。

それにお客様の車の車内や、お渡しする書類などを汚してしまうリスクがあります。

新車購入の商談をする際など、子供が騒いだりすると商談の妨げとなるため小さい子供連れのお客様が来店された場合は、お客様に代わって子供のおもりをするケースもあります。

その場合も、手や服装が汚れているわけにはいきません。

もし整備士も接客するとなると頻繁に手を洗ったり着替えたりしなければならなくなり、時間的に余裕がなくなりますので、自動車整備士も接客するというのは、なかなか現実的ではない部分もあります。

 

自動車整備士の仕事がきつい件についてのまとめ・所感

今回の記事は、自動車整備士の仕事がきつい件について、僕自身が自動車整備士をやっていた時の体験談や、今も現役で自動車整備士の仕事をやっている知人や同級生、元職場の後輩などの情報をもとにかいた記事でした!

異常なくらい不足してしまっている自動車整備士。

たまに「自動車整備士が不足のおそれ、国が対策へ」的なニュースを見ることもありますが、国の対策は、まだまだ甘いと言いますか、むしろ「本当に対策する気あるのか?」といった感じがします。

よく「若者のクルマ離れ」などと言われることがあるこのご時世ですが、僕としては、なんだかんだ言ってクルマ・バイクが好きな若者は、今でもそれなりにいると思います。

少子化や若者の車離れが主原因で自動車整備士が激的に不足してしまったわけではないと思います!

ですが、クルマ・バイクが好きな人ほど自動車整備士にはならない方が良いと思います!

これはあくまで僕の個人的な意見ですが、同じことを思っている元自動車整備士の方や、現役で自動車整備士をやっている方も多いと思います。

ちょっとした車のメンテナンスやカスタムは実際に自分でできると、とても楽しいですし、その際に使う工具にも興味や関心、拘りなどが芽生えてきて、そこからさらに色々と得られる物もあります。

しかし、だからこそ仕事にはしないで趣味として楽しんでほしい所存であります。

実際に自動車整備士になって車が嫌いになってしまった人も多く存在します。

仮に自動車整備士になったとしても、長居は禁物です!

長くても、せいぜい3年くらいまでにするのが吉だと思います!

「石の上にも三年」ということわざがあり、本来の意味は「最初は大変でも3年間くらい辛抱して続ければ成果が出る」という意味ですが、自動車整備士業界に関しては、このことわざは当てはまりません!

むしろ「どんなに長居しても3年くらいまでで辞めなさい」という意味と言えるでしょう。

悲しいことですが、これが現実です。

少し長くなりましたが「これから自動車整備士になろうか迷っている方」や、逆に、既に自動車整備士の仕事をしていて「自動車整備士を辞めたい」「転職しようか迷っている」という方たちの参考になれば幸いです。

また、他にも自動車整備士に関する記事がありますので、よろしければご覧になってみて下さい!

↓↓↓