こんにちは、プロキオンです!
前回の流星群ネタでは2020年11月に起きた「しし座流星群2020」について紹介しましたが、今回のテーマは2020年12月12日~14日に起こる「ふたご座流星群2020」について方角やピーク時間、月あかりの影響などの紹介です!
12月は天体ショーネタが少ないですが2020年のふたご座流星群は比較的、条件が良く、最大で1時間あたり50個くらい、郊外でも15個~20個程度は見られると予想されています。
ふたご座流星群といえば、1月のしぶんぎ座流星群、8月のペルセウス座流星群に並ぶ3大流星群の1つです!
任天堂のゲーム「あつまれ どうぶつの森」通称「あつ森」の影響もあり、流星群のような星空のイベントに興味を持たれた方もいると思います。
大規模な流星群の中では2020年最後の流星群となります。
それでは「ふたご座流星群2020」について解説していきたいと思います!
ふたご座流星群2020の見える方角やピーク時間
ふたご座流星群2020の方角について
ふたご座流星群2020の方角ですが、一般的には「どの方角でも構わない」とされています。
しかし一応、流星群というのは「放射点」という部分を中心に降ってきますので、なんの目安もなしに空を眺めるのも微妙な気がしますし、「ふたご座流星群」という名前が付いているくらいだから双子座が位置する方角くらいは把握しておきたいと思う人もいると思います。
そこで、この記事では「ふたご座流星群2020の放射点」や「双子座」の方角について解説したいと思います。
流星群の中心となる放射点は時間帯によって動きます。
東京を基準にした場合の目安としては
夕方18時頃に北東の地平線(又は水平線)から放射点が現れ始める
↓
日付が変わり深夜1時頃に、ほぼ真上に放射点が到達
↓
早朝6時頃、西の空の高度30度くらいの位置に到達
↓
その後、朝日で空が明るくなっていき、見えなくなる
といった流れになります。
かなりザックリ言ってしまえば
夜⇒東の空 深夜⇒ほぼ真上 明け方⇒西の空
という流れで時間と共に放射点が移動していきます。
時間は場所によって、ある程度の誤差がありますが日本国内ならば、だいたい同じです。
【写真1】
2020年12月13日 PM19時頃 東京の空のシミュレーション
引用元:PC用アプリ・ステラリウム
ふたご座流星群2020は、ほぼ一晩中、見ることができますのであまり時間帯には困らないかと思います。
ただ、流星群というのは放射点近辺でしか流れ星を見ることができないというわけではないので、そこまでふたご座流星群の放射点ばかりを集中的に見るのではなく、広範囲を眺める感じで大丈夫です。
ふたご座流星群2020のピーク時間
ふたご座流星群2020が極大となるピーク時間ですが、2020年12月14日の午前10時頃と予測されています。
残念ながら極大を迎えるピーク時間は、日本では日中になってしまいます。
そのため日本での実質、見頃とされているピーク時間は以下の通りです。
【第一候補】
2020年12月13日 21時頃~14日の日の出
【第二候補】
2020年12月14日 21時頃~15日の日の出
又は
2020年12月12日 21時頃~13日の日の出
ふたご座流星群2020の放射点は基本的にほぼ一晩中、空にありますが、流星群は放射点が高い位置にある時のほうが流れ星の出現数が多くなる傾向にありますので、なるべく遅い時間帯の方が良いと思います。
ふたご座流星群2020の放射点や月あかりの影響について
ふたご座流星群2020の放射点の見つけ方
ふたご座流星群2020の目安となる放射点の探し方ですが「ふたご座流星群」というくらいだから、ふたご座の辺りを探せば良いという事は察しが付くと思います。
しかし、あまり星座や天体ネタに詳しくない方にとっては、その「ふたご座」がどこにあるのかが分からないかもしれません。
そこでまずは冬の代表的な星座であるオリオン座を基準に探してみると良いと思います。
オリオン座は冬の代表的な星座で有名あり、学生の頃の理科の授業でも出てくる星座ですのでご存知の方が多いと思います。
また「ベテルギウス」や「リゲル」といった1等級クラスの明るくて目立つ星や、2等級クラスの三ツ星が特徴的であり、星座に詳しくない方でも見つけやすいと思います。
※星の明るさを表す「等級」についての解説はコチラを参照してみて下さい!
>>>星の明るさを表す「等級」とは
この「ベテルギウス」「リゲル」「三ツ星」を基準にふたご座流星群2020の放射点を探ると探しやすいと思います。
探し方としては、まず1等級クラスの明るさで青白く光っている星「リゲル」を基準にします。
「リゲル」から少し左の方向を見るとオリオン座の最大の特徴とも言える「三ツ星」が見つかるはずです。
さらに、そのまま左の方向を見て行くと1等級クラスの明るさで赤っぽく光っている星「ベテルギウス」が見つかるはずです。
これら3つの目印は下の【写真2】のように、だいたい一直線になっています。
【写真2】
引用元:PC用アプリ・ステラリウム
その3つの目印の延長線上に今回の流星群の目玉となる「ふたご座」があります。
オリオンの右腕の先になりますね。
ふたご座には1~2等級クラスの明るさの「ポルックス(弟星)」と「カストル(兄星)」という星が2つ並んでいるのが特徴で、双子の頭の辺りに位置します。
この「ポルックス」と「カストル」のすぐ近くにふたご座流星群2020の放射点があります。
【写真3】
引用元:PC用アプリ・ステラリウム
また、後にも紹介しますがスマートフォン用の星座アプリを使って探し出しても良いと思います。
ふたご座流星群2020に与える月あかりの影響
ふたご座流星群2020では、2020年12月14日の午前10時頃に極大ピークを迎えると予想されています。
2020年では本来の極大ピーク時間は日中になってしまいますが比較的、観察しやすい時間帯に近く、また15日が新月になるため月あかりの影響が少なく、条件としてはかなり良い方です。
流星群による流れ星は、あまり目立たない物も多く、月あかりの影響が少ない方が好都合です!
※毎年変わらない「ふたご座流星群」の基本的な情報はコチラを参照してみて下さい!
↓↓↓
ふたご座流星群とは?ピークはいつ?見える方角や母天体を解説!
ふたご座流星群2020を鑑賞するのに必要な物
あると便利な物・服装
ふたご座流星群2020を鑑賞するにあたって特に必須となる物は無いのですが、季節はもうすぐ冬を迎えようとしている時期ですので温かい服装が良いでしょう。
また、長時間、立ったまま同じ方向の空を見上げても疲れないようにするために椅子を用意するか、レジャーシートを用意して上向きに寝ながら星空を鑑賞できるようにするのも良いでしょう。
流星群といえども、数分間という短時間で何個も流れ星を発見できるわけではないので、最低でも20~30分くらいは粘る必要があります。
それと、星空を鑑賞するのに便利そうな望遠鏡や双眼鏡ですが、流星群のように速い動きをするものを見る場合では不向きであるため、ふたご座流星群2020だけを目的とするなら肉眼で鑑賞しましょう。
スマートフォンのアプリ
近年ではスマートフォンのアプリが便利になり、星や星座を見つける際にも重宝します。
スマートフォンを空や地面に向けて動かすと、それに合わせてスマートフォンの先にある星や星座の名前が画面上に表示されます。
アプリの種類も色々ありますが、僕がよく使うのは「Star Walk2」と「星座盤」というアプリです。
無料版と有料版とありますが、無料版のままでも充分使えます。
「Star Walk2」と「星座盤」以外にも色々なアプリがありますので、ご自身が使いやすいと思った物をインストールすると良いと思います。
注意事項
もし、ふたご座流星群2020を鑑賞するために張り切って星空の綺麗な山奥などにいかれる場合は野生の動物に気を付けましょう。
特に熊や鹿、イノシシのような大型の動物は要注意です。
星空を鑑賞している時だけでなく車で走行している時にも注意が必要であり、衝突してしまうと普通に大惨事になり、廃車クラスの事故に至ることも稀です。
特に峠道ですと見通しの悪いブラインドコーナーが多く、カーブを曲がった直後に野生の動物と遭遇してしまうこともあります。
こちらの存在にビックリして逃げてくれればラッキーなのですが、運悪くこちらに近づいてこられてしまうと厄介です。
関東エリアで星空が綺麗に見えるおすすめスポット
今回はふたご座流星群2020を中心に星空のイベントの紹介しましたが
「どうせなら綺麗に星空が見られる場所で鑑賞したい!でも、あまり遠出はしたくない…。」
という方のために東京の都心から比較的、気軽に行ける範囲で星空が綺麗に見えるおすすめスポットの紹介記事のリンクを貼ってありますので、よろしければこちらも合わせてご覧ください!
都心から遠すぎず、なるべく24時間営業のコンビニやトイレが周辺にある場所をメインに紹介していますので、初心者の方にもオススメです!
東京都のおすすめ星空スポット
千葉県のおすすめ星空スポット
埼玉県のおすすめ星空スポット
茨城県のおすすめ星空スポット
今後も少しずつ、おすすめスポットの紹介記事を追加していこうと思います。
m(__)m
まとめ
今回は「ふたご座流星群2020」の方角・ピーク時間・月の影響について紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
ここで要点をおさらいしましょう
★日本でのふたご座流星群2020の見頃は★
【第一候補】
2020年12月13日 21時頃~14日の日の出
【第二候補】
2020年12月14日 21時頃~15日の日の出
又は
2020年12月12日 21時頃~13日の日の出
★ふたご座流星群2020の放射点の方角は★
夕方18時頃に北東の地平線(又は水平線)から放射点が現れ始める
↓
日付が変わり深夜1時頃に、ほぼ真上に放射点が到達
↓
早朝6時頃、西の空の高度30度くらいの位置に到達
↓
その後、朝日で空が明るくなっていき、見えなくなる
★放射点ばかりに囚われず広範囲を眺めると良い★
今年のふたご座流星群2020は、日本では本来のピーク時間では日中になってしまいますが、月あかりの影響が少なく、なかなか条件が良いです。
最近では任天堂より発売された「あつまれ どうぶつの森」通称「あつ森」という人気のゲームで、流星群が発生する日にしか大量に入手できないレアなアイテムが存在する影響もあり、流星群のような星空のイベントに興味を持たれた方もいると思います!
1月のしぶんぎ座流星群、8月のペルセウス座流星群に並ぶ3大流星群の1つであり、1時間あたりに出現する流れ星も多いため、是非とも2020年最後の大規模な流星群を鑑賞してみて下さい!
次回の流星群は2020年12月に起こる「こぐま座流星群2020」です!
※こぐま座流星群2020についてはコチラをご覧ください!
↓↓↓
こぐま座流星群2020の方角・ピーク時間・月の影響の紹介!
ふたご座流星群に比べると小規模な流星群ではありますが、たまに突発的なフィーバーを見せることがある流星群です!