こんにちは、プロキオンです!
9月の中旬くらいから暑さが和らいできて、少しずつ秋を感じるようになってきましたね?
今回は「火星と地球が接近(2020年10月)方角や簡単な見つけ方を紹介!」とタイトルにもあるように、2020年10月6日に火星と地球が最接近するという、ちょっとした夜空のイベントが起きます!
火星は地球の一つ外側を公転している惑星で、約2年2ケ月ごとに地球に接近します!
2018年から2年振りに再び地球に接近し、マイナス2.6等の明るさで輝くので天気さえ良ければ綺麗に見ることができるチャンスなのですが
と思う人って多いと思います。
ニュースなどで見頃な時期や時間、近くにある星座や方角・位置などについては公表されていますが、普段、星座とか方角を特に気にしていない人にとっては解りにくいでしょうし、「マイナス2.6等の明るさ」と聞いてもピンとこない人の方が多いと思います。
そこで今回は方角についてや簡単な見つけ方を紹介していきたいと思います!
火星はいつ、どこに見える?
だいたい2年と2ケ月という周期で地球に接近する火星!
時期を逃してしまうと、次に訪れるのは2年以上先になってしまう事になりますので、なるべく見逃したくないですよね?
自然科学研究機構の国立天文台NAOJのサイトには以下のように書かれています!
今回の火星と地球の最接近は、2020年10月6日に起こります。このときの火星と地球の間の距離は約6207万キロメートル(注1)。最接近の頃の火星はマイナス2.6等の明るさで輝き、視直径(注2)は約22.6秒角です。
2018年の最接近の際には、地球と火星は約5759万キロメートルまで接近するいわゆる「大接近(注3)」となり、大きな話題になりました。2018年の最接近には及ばないものの、今回の最接近時の火星の視直径は20秒角を超え、明るさもマイナス2等を超え、見ごたえは十分です。
「最接近」と聞くと、その日にちや時刻ばかりを気にしてしまいがちです。しかし、火星は2020年9月上旬から11月初旬までマイナス2等以上の明るさを保ち、観察しやすい時期が長く続きます。
(注1) 地心距離で表した距離。地心距離とは地球の中心から対象天体(この場合は火星)の中心までの距離のこと。この解説ページでの「距離」は、全て地心距離を用いている。 本文へ戻る
(注2) 天体(この場合は火星)の見かけの直径のことで、度・分・秒の角度で表される。月の視直径は約30分角(1度=60分角、1分角=60秒角)。この解説ページでの視直径は、全て地心(地球の中心)からの値を用いている。 本文へ戻る
(注3) 「大接近」は慣例で用いられる名称で、特に明確な定義はない。【引用元】自然科学研究機構の国立天文台NAOJ
画像を見ますと2020年10月6日の23時18分に、南より少し左側(東側)に火星がくるという事になります!
2020年9月上旬から11月初旬まで観察しやすい時期が長く続くとなっていますので、今日からでも天気が良ければ明るく綺麗に輝く火星を見ることができます!
しかしこの情報だけですと、23時18分頃でないと綺麗に見る事ができないと思われてしまう方もいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
流星群の時などのように、ピンポイントな日時でないといけないわけではなく、天気が良くて周りに高い建物がなければ、夜の19時~早朝の4時頃くらいでも見る事は充分可能ですので、あまり時間に余裕のない方でも大丈夫です!
ですが、23時18分以外の時はどの方角に火星が見えるのか、又、火星と他の星との見分け方などについては星に詳しくない人にしてみれば分かりにくいと思いますので、その辺を解説していきたいと思います!
方角や火星の位置を知る方法
まず方角に関してですが、火星を見るために方位磁石を買ってみても良いと思いますが、最近ではスマートフォンのアプリで方角を知ることができるのですので、方角に関しては比較的容易に知ることができると思います!
周りにある建物や電波の影響で多少は違う方角を指してしまっている事もあるかもしれませんが、今回の件に関しては、そこまで正確な方角を割り出さなくても大丈夫ですので、極端に狂っていなければ問題ありません。(^^♪
次に火星の位置する方角ですが、これもスマートフォンの星座アプリを使うと見つけ出すことができるのですが、広い空に向かってスマートフォンの小さな画面をかざして、あてもなくテキトーに探していると意外と見つかりにくいと思います…。
2020年10月6日の23時18分に観察すること前提であるならば、方角さえ分かってしまえば先ほどの国立天文台NAOJの画像を頼りに探せば見つかると思いますが、それ以外の時に火星を見つけたいとなると、ある程度は自分で予測しなければなりません…。
2020年9月上旬から11月初旬までは見頃であり、流星群などと比較すると観察しやすい時期が長く続きますので、時間に余裕のない方は無理に2020年10月6日の23時18分というタイミングをピンポイントに狙う必要もないかなと思います。
そこでオススメな予測の方法が、誰もが知っている「太陽」の動き(黄道)を基準にしてイメージし、火星の位置を大まかに予測する方法です!
皆さんご存知かと思いますが太陽というのは、朝は東の空から昇り、円を描くように時間と共に動いていき、南の空を経由して夕方には西の空に沈んで行きます。
もちろん季節や場所によって、ある程度の誤差はありますが、基本的な動き方は変わりません。
星の動きというのは地球の自転によって「東⇒南⇒西」と動いて見えるわけでありますから、地球の自転が止まってしまったり、自転する方向が変化しない限りは、この「東⇒南⇒西」という動き方は変わりません!
火星の動き
「東⇒南⇒西」という動き
次に火星の動き方についてですが、火星も太陽と同じように東の空から昇り、円を描くように時間と共に動いていき、南の空を経由して西の空に沈んで行きます。
もう少し付け加えて説明しますと、実際には太陽が通っていく道よりも少し高い位置(北側)を通っていく感じになります!
太陽と違って毎回、同じような時間帯で空に現われるわけではないので、厳密に言えば月の動き方に似ていますが、いずれにしても「東⇒南⇒西」という流れで動いていくのです!
ですので、23時18分という時間帯よりも早い時間に観察したいなら東寄りの空を、逆に遅い時間帯に観察したいのならば西寄りの空を探せば良いのです!
火星の外見と他の星との見分け方
火星の外見ですが「赤い色」で、周りの星と比べると明らかに明るさが違うので、空をパっと見渡すだけでも見つけることができるほどです!
火星は、太陽と月を除けば2番目くらいに明るく見える星ですので、とにかく明るく目立った赤い星を探せば見つかるでしょう!
おそらく初心者には、これが1番手っ取り早い見つけ方かと思いますので、先ずはとにかく明るく目立った赤い星を探し出し、スマートフォンの星座盤アプリで本当に火星で間違いないかどうかを確認するという方法がシンプルで分かりやすいかもしれませんね!
⇧⇧⇧
試しに、この方法で実践してみました!
専用のカメラで撮影したわけではなくスマートフォン(iPhone Xs)のカメラで暗い中、しかも少し天気が悪い状態で撮影したので分かりにくいかもしれませんが一応、ギリギリ写真に写りました(;^ω^)
専用のカメラでなくてもギリギリ撮影できるくらいには、明るく輝く星ですので、おそらく初心者の方でも探しやすいと思います!
火星と同等くらいの明るさを誇る星で「木星」もありますが、木星は火星に比べて光の色が黄色っぽく見えますので、光の色で見分けられます!
また、火星のような「惑星」と呼ばれている星の場合は、あまり光がチカチカとまたたかないのが特徴です。
火星が綺麗に観察できるおすすめ星空スポット
火星の探し方に続いて、星空が綺麗に見えるおすすめスポットを紹介します!
以下におすすめのスポットを紹介している記事のリンクを貼ってありますので、よろしければ合わせてご覧ください!
東京都のおすすめ星空スポット
千葉県のおすすめ星空スポット
埼玉県のおすすめ星空スポット
茨城県のおすすめ星空スポット
今後も少しずつ、おすすめスポットの紹介記事を追加していこうと思います。
m(__)m
まとめ
いかがだったでしょうか?
約2年と2ケ月という周期で地球に接近する火星!
星の観察が好きで日頃から意識しながら夜空を眺めたりしている人にとっては簡単に火星を見つけることができますが、そうでない方には少し難しかったり、それっぽい星を見つけられても本当に火星かどうか確信が持てないかもしれません。
今回の火星探しの要点としては以下の通りです!
- 太陽や月が通るラインより少し上側(北側)を探す
- 周りの星よりも明るく赤色の光で輝く星を探す
- スマートフォンのアプリを利用し、確認する
忙しくてあまり夜空を眺める機会がない人もいると思いますが今回の火星と地球が最接近(2020年10月)という夜空のイベントは、初心者の方でも見つけやすいのでオススメです!
これを機に、是非とも今回の夜空のイベントを楽しんでみて下さい!