ホイールの内側に貼り付けられているバランスウエイトと、残ってしまった両面テープの粘着剤、糊跡(のりあと)の剥がし方についてです!
この記事は某ネットオークションにて落札した中古のCE28Nホイールを綺麗にする計画の3パート目になります。
今回の記事の概要と今までのあらすじ
中古で買ったRAYSの鍛造アルミホイールCE28Nを綺麗にする計画
某ネットオークションにて落札しましたRAYSの鍛造アルミホイール「CE28N」を綺麗にすることです!
私事ですが、趣味でサーキット走行するのに買いました。
車はシルビア、プリメーラ、デミオ(ディーゼルエンジン)と3台所有しているのですが、今回のホイールはデミオ用に買ったものです。
中古品につき、ある程度の汚れや色あせがありました。
色はシルバーなのですが、シルバーというよりは「灰色」といった感じでした。
RAYSのホイールTE37、CE28、ZE40シリーズと言えば超軽量、高剛性、高精度に作られており、デザインもカッコイイので昔から非常に人気が高く、値段も高価であることで有名です。
新品で買っても中古で買っても非常に値段が高く、キズや多少の歪みがあっても、まあまあ高値で売れてしまうほどです。
レース・モータースポーツは勿論、ドレスアップとしても優秀なアルミホイールです。
ですが、せっかく大人気で高価なRAYSのホイールを入手したのに汚いまま使用するのはいかがなものか?
全塗装するまではしないものの、このCE28Nを綺麗にできないか?
もっと言えば、サーキット走行してブレーキダストでホイールが汚れても簡単に落とせないか?
そう思い、とりあえず過去に買ったパープルマジックでホイールを洗浄してみるものの、思っていたよりも綺麗にならず…。
ということで色々な物を使い、以下のような6ステップの方法で綺麗にしていくこととなりました。
【ステップ1】
パープルマジックでレイズのCE28Nを洗浄してみるが満足のいく結果が得られなかった(ステップ1の記事を読んでみる)
【ステップ2】
パープルマジックより強力洗浄できるホイールクリーナーを試してみた(ステップ2の記事を読んでみる)
【ステップ3】
劣化して硬くなったバランスウエイトの両面テープ跡を除去(今ここ)
【ステップ4】
超強力なサビ落としで更に綺麗にした(ステップ4の記事を読んでみる)
【ステップ5】
ワコーズのリフレッシュコートでコーティングした(ステップ5の記事を読んでみる)
【ステップ6】
ワコーズの新バリアスコートで更に重ねてコーティングした(ステップ6の記事を読んでみる)
記事も1つにまとめてしまうと、かなり長くなってしまうため、6つに分けました。
今回の記事の内容はステップ3の「劣化して硬くなったバランスウエイトの両面テープ跡を除去」のパートになります。
もしバランスウエイトや両面テープ跡の剝がし方だけではなく、ホイールを綺麗にする方法も知りたいという方は、他の記事も読んでもらえると幸いです。
前回のあらすじ
前回はパープルマジックで落とせなかった、しつこくガンコなブレーキダストや鉄粉をカーピカルのアルミホイールクリーナーで綺麗にすることができました。
↓↓↓
しかし、黒い斑点(黒サビ?)やバランスウエイトの両面テープ跡、ホイール中心付近のサビは落ちませんでした。
そこまでガンコな両面テープ跡でなければパーツクリーナーで落とすことも可能なのですが、今回のは硬く固着してしまっていて、パーツクリーナーでは落ちませんでした。
また、エーモンの両面テープ剥がし剤も試してみたのですが、全く歯が立ちませんでした…。
というわけで今回は劣化して硬く固着してしまったホイールのバランスウエイトの両面テープ跡の剥がし方についてです!
黒サビっぽい斑点については次回以降の記事で落とし方を紹介しようと思います。
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アルミホイールのバランスウエイト両面テープの剥がし方
エーモンの両面テープ剥がしが全く通用しなかった件
ホームセンターなどでも売られているエーモンの両面テープ剝がし。
メーカーも有名ですしホームセンターでも定番のように売られているので、使ったことがある人、見かけたことくらいはあるという人もいると思います。
僕も今回、使ってみたのですが全く通用しませんでした…。
なんなら今まで、エーモンの両面テープ剝がしでテープ跡を綺麗に落とせた試しがないです…。
エアツールや電動ツールを使って剥がす(というか削る?)方法もあるのですが、今回は別の剥がし方を紹介したいと思います!
アルミホイールのバランスウエイトを剥がすのに重宝する工具・クリップリムーバー
まずバランスウエイトの剝がし方ですが、マイナスドライバーやヘラなどでこじって剥がす事ができるのですが、1番のおすすめはスイスの工具メーカーであるPBのクリップリムーバー(クリップ外し)を使って、てこの原理のようにこじって剥がす方法です。
本来ならばクリップや、車の内装を外す時などに用いられる工具なのですが、今回のようなバランスウエイトを剥がす作業でも重宝します!
クリップリムーバーですと、くの字にオフセットされているので対象物を、てこの原理で掬い上げるように持ち上げることができるので便利です。
マイナスドライバーですと、ほぼストレートな形状なので、掬い上げるようにこじるのは難しいく、どちらかと言うと左右に回転させるようにこじって剥がしていく感じになります。
スイスの工具メーカー「PB」のクリップリムーバーがおすすめ
PBのクリップリムーバーには2種類サイズがありますが、大きい方のサイズの方が使いやすいです!
他のメーカーのクリップリムーバーでも良いですが、PBのクリップリムーバーが1番おすすめです!
なぜならばPBのクリップリムーバーは、他のメーカーの物と比べると先端の厚みが薄く、それでいて強度もあるので、バランスウエイトとホイールの隙間をこじるのに非常に使いやすいのです!
それに、先端が薄いだけではなく形状が丸く、尖っていないので対象物を傷つけにくいのです!
例えば日本でトップクラスのKTCのクリップリムーバーと比較すると、KTCのクリップリムーバーは、西遊記の沙悟浄が持っている武器のように尖っていますが、PBのクリップリムーバーは少し丸く角があまりありません。
(左側2本がPB、右側2本がKTCです)
次に世界的にトップクラスであるドイツの工具メーカー、ハゼットの物と比較してみます。
(左側2本がPB、右側1本がハゼットです)
KTCほど尖ってはいませんが、PBのクリップリムーバーよりかは少し角ばっています。
強度だけで言えばハゼットのクリップリムーバーの方が厚みがあって頑丈なのですが、クリップリムーバーに求められる要素としては薄さと高強度の両方を兼ね揃えていた方が使いやすいのです!
写真では伝わりにくいのですが色々なメーカーのクリップリムーバーを実際に使ってみると、なんだかんだPBのクリップリムーバーが1番使いやすく、対象物にキズをつけにくく、それに強度もあって折れにくいです。
バランスウエイトを剥がす作業以外にも色々なシーンで活躍してくれるので、昔、僕が自動車整備士の仕事をしていた時も、自宅で自分の車を整備する時も、サーキットを走りに行く時もPBのクリップリムーバーを長年、愛用してきました。
唯一、デメリットがあるとすればPBのドライバーやピックツールなど、半透明色のグリップが採用されている工具全般で定番な事なのですが、グリップの臭いが独特でアレなことです…。
アルミホイールのバランスウエイトの剥がし方
クリップリムーバーで、てこの原理の要領でこじって剥がすのですが、ホイールにキズが付かないようウエスなどを当てて丁寧に剥がしていくと良いです。
硬くて剥がれない場合には、左右に回転させるようにこじってみるのもアリです。
おそらく、ここまではそれほど苦戦することなく剥がせると思います。
なので、この段階では剥がし剤や薬品などをかける必要はありません。
厄介なのは、この後の両面テープの粘着剤、つまり糊跡(のりあと)を剥がす作業です。
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バランスウエイトの両面テープの粘着剤・糊跡(のりあと)の剝がし方
バランスウエイトの両面テープの粘着剤を剝がすアイテム
ここからが今回の記事の本題、両面テープの糊跡の剝がし方です!
もし両面テープ跡が、そこまで劣化していなくてベタベタしている状態であるならばブレーキ・パーツクリーナーで落とすことも可能です。
パーツクリーナーをかけて浸透させ、ある程度ふやけてきたらヘラや爪などで丁寧に擦り、拭き取るといった作業を地道に繰り返していけば剥がせます。
ですが今回のように劣化し、硬く固着してしまった両面テープ跡にはパーツクリーナー戦法があまり通用しません。
そこで使用したのがコチラです!
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ロックタイトの強力粘着剤はがしです!
専用のヘラも付属しています。
これでエーモンの両面テープ剥がしやパーツクリーナーでは歯が立たなかった両面テープ跡も剥がすことができます。
ただし、このロックタイトの強力粘着剤はがしは「塗装・プラスチック・ゴム」を溶かす効果があり、その事が注意事項にも書かれています。
一応、今回のCE28Nホイールに使用した時は塗装が落ちることなく問題なかったのですが、問題なく使用できることを保証しているわけではありませんので、ご了承ください。
ロックタイトの強力粘着剤はがしをホイールに使用する場合には、自己責任でお願いします。m(_ _)m
もし、塗装が弱そうとか、クリアコートがされていないとか、簡易的な塗装がされているホイールなんかには使用しない方が良いと思います。
強力粘着剤はがしの使い方
ロックタイトの強力粘着剤はがしの注意事項です。
【使用前の注意事項】
- 必ず事前に下地への影響を確認してから本作業に入る
- 使用前に缶を5~10回振る
- 低温下では液が出にくくなるので気温が低い日は室温下(20℃前後)で放置後に使用する
- 余分な部分に付いた場合にはすぐに拭き取る
- 跳ね返りで飛び散ることがあるので15~20cmくらい離してスプレーする
- 剥がれにくい場合には同じ作業を繰り返す
以上の注意事項に気を付けながら作業を進めて行きます。
まずは剥がれてほしくないシールやラベルを養生テープなどで保護します。
今回のCE28Nホイールで言えば、ホイール名やブランド名、ホイールサイズが書かれたシール、安全性を証明するシール等ですね。
他にも剥がし剤が付着しては都合が悪い部分があれば保護しておきましょう。
下準備が整ったところで、いよいよ剥がしたい粘着剤の跡に直接スプレーし、約3~5分くらい放置して浸透させます。
その後、ウエスなどで拭き取ります。
ウエスは布タイプの物でも紙タイプの物でも、どちらでも良いですが、基本的にウエスは使い捨てになるので僕は紙タイプのウエスを使いました。
もし硬くて拭き取れない場合は付属のヘラを使って剥がしていきます。
それでも取れない場合には、同じ作業を繰り返しています。
その結果、見事に固くこびりついた粘着剤を除去できました!
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同じ要領で、他の場所の糊跡も剥がしていきます。
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ホイールのバランスウエイトと両面テープの粘着剤・糊跡の剥がし方の所感・まとめ
ロックタイトの強力粘着剤はがしを使ってみた所感
エーモンの両面テープ剝がし剤や、プレーキ・パーツクリーナーが全く歯が立たないくらい硬く固着してしまった糊跡が割とすんなり落とせて、なかなか満足のいく商品だと思いました。
それに専用のヘラが付属しているのも良かったです。
しかも、その付属のヘラ、少し小さめなのですが使ってみると、案外ちょうど良いサイズでした。
ただし先ほども説明しましたが、このロックタイトの強力粘着剤はがしは「塗装・プラスチック・ゴム」を溶かす効果があります。
一応、今回のCE28Nホイールでは問題なく使用できましたが、問題なく使用できることを保証しているわけではありません。
ホイールに使用する場合には自己責任でお願いします。
今回のバランスウエイトと粘着剤跡はがしで使用したアイテム
最後に今回のバランスウエイトと粘着剤跡はがしで使用したアイテムをまとめました。
ネット通販などで購入する際の参考にしてみて下さい。
- PBのクリップリムーバー
- ロックタイトの強力粘着剤はがし
- スコットショップタオル
PRO-ACTロールペーパーウエス - ワコーズ・パーツクリーナー・BC-8
クレ・ブレークリーン - 養生テープ
③のウエスについては布製でも紙製でも、どちらでも大丈夫ですが、基本的に使い捨てになると思いますので僕は紙製のウエスを使いました。
そして、スコットショップタオルやPRO-ACTロールペーパーウエスのように濡れても破けたりポロポロに崩れたりしにくいペーパーウエスがおすすめです!
プレーキ・パーツクリーナーは、今回はワコーズの物とクレの物を使用しましたが、もっと安い物でも大丈夫です。
強いて言えば粘着剤跡に浸透させてたいので素早く乾いてしまう「速乾タイプ」ではないものが望ましいです。