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ハゼットのラチェットを1級整備士が評価したブログ【パート4】

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今回はドイツの工具メーカーであるHAZET(ハゼット)のラチェットを実際に使ってみた個人的感想や評価についてのパート4です!

他のパートはコチラ

↓↓↓

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(1/4のハゼットのラチェットの評価)

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(1/4のハゼットのラチェットと他社のラチェットを比較・評価)

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(3/8のハゼットのラチェットの評価)

ハゼットのラチェットの評価に関する記事【パート4】⇐今ここ
(3/8ミドルサイズのハゼットのラチェットと他社のラチェットを比較・評価)

※パート5以降は今後、追記予定ですのでしばらくお待ちください
m(_ _)m

前回のパート3では差込口サイズが3/8インチ(9.5mm)のハゼットのラチェットについてでしたが、今回はハゼットのラチェットと他の色々なメーカーのラチェットを比較した場合の個人的評価やレビューをしていきます。

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ハゼットのラチェットの評判や口コミ、レビューなどが気になる方は参考にしてみて下さい。

ただ、思っていたよりも記事が長くなってしまったので、ミドルサイズとロングサイズの2種類に分けて、今回のパート4ではミドルサイズのラチェット、ロングサイズのラチェットは後日追記予定のパート5で紹介したいと思います。

ハゼットと他社のラチェットを比較・評価した主な内容について

全長と重量を比較・評価

ラチェットの全長と重量を比較しました。

全長は長い方が良い時もあれば、逆に短い方が良い時もあるので、どちらの方が良いかはケースバイケースになりますが、1つの参考になればと思います。

重量も人によって好みがあるかもしれませんが、どちらかと言うと軽い方が扱いやすいかなと思います。

全長はメジャーで、重量はデジタル計で測定しました。

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前回のおさらいになりますが、ハゼットのラチェットの全長と重量は以下の通りです。

全長重量
1⃣ハゼット8816F185mm221.7g
2⃣ハゼット8816HP200mm258.5g

 

ヘッドの幅と厚み

ヘッドの幅と厚みは、賛否両論あるかもしれませんが、あまりヘッド部分が大きいと狭いスペースに入らないので、なるべくコンパクトな方が良いケースが多いでしょう。

ただし、ヘッドがコンパクトになるほど強度やギア数などの面で不利になりやすくなるので、いかにこれらを総合的に充実させられるかどうかが各メーカーの技術の見せ所になります。

ヘッドの幅と厚みはノギスを使用し、0.5mm単位で測定しました。

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ハゼットのラチェット2種類のヘッドの幅と厚みです。

厚み
1⃣ハゼット8816F30.5mm20.0mm
2⃣ハゼット8816HP32.5mm15.0mm

ハゼットのラチェット2種類を比較すると幅は8816HP(写真左側)よりも8816F(写真右側)の方が2mmほど細いです。

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ただ、ヘッドの厚みは8816HPよりも8816Fよりも5mmも分厚いです。

 

ギア数と空転トルクを比較・評価

ギア数はラチェットの振り角に影響する要素であり、なるべく多い方が限られたスペースでの作業で重宝します。

ですが、ギア数とは別にラチェット内部のギア同士のすき間やガタ、遊びなどが大きいと、その分ラチェットの振り角が大きくなってしまうので、必ずしも「ギア数が多い=振り角が少ない」とは限らないので、ギア数の多さばかりではなく、ガタや遊びの少なさも重要になります。

ただ、ラチェットのガタ・遊びを測定するものが無かったので、これに関しては僕の間隔になってしまうのでご了承下さい。m(_ _)m

空転トルクは、使用者の好みの都合もあり「適度に抵抗があって硬めの方が良い」という人もいるかもしれませんが、作業面においては空転トルクが重すぎると都合が悪い場合の方が多いので、大抵は軽くてスムーズに回転する方が良いと思います。

空転トルクはトルクドライバーを使って測定しました。

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ラチェットを固定した状態で、トルクドライバーでラチェットが空回りする方向にゆっくりと回転させ、その時のトルクを測定します。

トルクドライバーの単位は「cN・m」です。

※1cN・m=0.01N・mです

ハゼットのラチェット2種類のギア数と空転トルクは以下の通りです。

ギア数空転トルク
1⃣ハゼット8816F72枚約1.7cN・m
2⃣ハゼット8816HP90枚約5.6cN・m

 

今回ハゼットと比較・評価をした他社のラチェット

今回、ハゼットのラチェットと比較・評価した対象ラチェットは以下の通りです。

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ミドルサイズ

1⃣ハゼット・72ギア【8816F】(廃番品)
2⃣ハゼット・90ギア【8816HP】
3⃣ワールドインポートツールズ・25周年記念ラチェット90ギア(廃番品)
4⃣トネツール・30ギア【RH30】(廃番品)
5⃣KTC・90ギア【BR390】
6⃣スタビレー・80ギア【435QRN】

ロングサイズ

7⃣スナップオン・スイベルラチェット100ギア【FHNF100】
8⃣DEEN・スイベルラチェット80ギア【DNR3Fー10】
9⃣ハゼット・首振りラチェット30ギア【8816G】

ミドルサイズとロングサイズとでは、評価の仕方や見るべきポイントが異なるので、2つに分けて行いました。

全てソケットの差込口サイズは3/8インチ(9.5mm)です。

ただし、これらは僕が整備する時に使用している物なので新品のデータではありません。

使用年数や使用頻度もバラつきがあるので正確なデータではないのですが、その点についてはご了承下さい。m(_ _)m

それと冒頭でも述べましたが、思っていたよりも記事が長くなってしまったので、今回のパート4ではミドルサイズのラチェット1⃣~6⃣について行っていきます。

ロングサイズのラチェット7⃣~9⃣については後日、追記予定のパート5で紹介したいと思います。

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ハゼットのラチェットと他社のラチェットを比較(ミドルサイズ)

ワールドインポートツールズ・25周年記念ラチェットと比較(廃番品)

全長と重量の比較

このラチェットは神奈川県横浜市にある「ワールドインポートツールズ」という工具屋さんが昔、まだ東京都の板橋区にあった頃に25周年記念で出したラチェットでして、今から約7年前の2017年に買いました。

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全長は200mm、重量が307.1gと、ハゼットの90ギアのラチェットとギア数も全長も同じ割には少し重いです。

ミドルサイズのラチェット同士で比較してみると以下の通りです。

全長重量
1⃣ハゼット8816F185mm221.7g
2⃣ハゼット8816HP200mm258.5g
3⃣WIT25周年ラチェット200mm307.1g

 

ヘッドの幅と厚み

ヘッドの幅と厚みです。

厚み
1⃣ハゼット8816F30.5mm20.0mm
2⃣ハゼット8816HP32.5mm15.0mm
3⃣WIT25周年ラチェット30.0mm15.5mm

ヘッドの幅はハゼットの8816HPと比較すると2.5mmほど細いです。

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厚みの方は0.5mmほど厚みがありますが、ほぼ同じくらいです。

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ギア数と空転トルクの比較

ギア数90枚、小判型ヘッドのラチェットです。

測定の結果は、約4.9cN・m(約0.049N・m)でした。

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7年くらい前に買ったものですが、使用頻度はかなり少ないので状態は良い方だと思います。

ミドルサイズのラチェット同士で比較してみると以下の通りです。

ギア数空転トルク
1⃣ハゼット8816F72枚約1.7cN・m
2⃣ハゼット8816HP90枚約5.6cN・m
3⃣WIT25周年ラチェット90枚約4.9cN・m

ハゼットの新型ラチェット8816HPより僅かに空転トルクが軽いです。

 

評価・レビュー

7年くらい前の2017年に買ったラチェットなのですが、この頃は丸形ヘッドのラチェットでしたら72~100ギアくらいの物は割とあったのですが、小判型ヘッドで90ギアもあるラチェットは今ほど多くなく、当時では珍しかったです。

ギアのガタ・遊びはハゼットのハゼット8816HPと同じくらいな感じで、空転トルクは8816HPより少し軽いフィーリングであり、なかなか優秀だと思います。

参考までに、小判型ヘッドのラチェットでは、ハゼットが90ギアのラチェットを発売したのが2020年。

KTCが90ギアのラチェットを発売したのが2024年です。

それとヘッド内部からグリスやオイルがにじみ出てくることもほとんど無いのでベタベタになりにくいです。

 

トネツール・30ギア【RH30】と比較(廃番品)

全長と重量の比較

15年以上前に入手したラチェットでして、今はもう廃番となっている一昔前のラチェットなので、ある程度の劣化や使用感はあります。

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トネツールのRH30は全長185mm、重量200.9gです。

ハゼットの新型ラチェット8816HPと比べると少し全長が短いので、その分、重量も軽めですが、全長が同じであるハゼットの8816Fと比較してもトネツールのRH30の方が少し軽いです。

ミドルサイズのラチェット同士で比較してみると以下の通りです。

全長重量
1⃣ハゼット8816F185mm221.7g
2⃣ハゼット8816HP200mm258.5g
4⃣トネツールRH30185mm200.9g

 

ヘッドの幅と厚み

ヘッドの幅と厚みです。

厚み
1⃣ハゼット8816F30.5mm20.0mm
2⃣ハゼット8816HP32.5mm15.0mm
4⃣WトネツールRH3027.0mm16.5mm

ヘッドの幅はハゼットの8816HPと比較すると割と細めです。

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反面、ヘッドの厚みは少し分厚いです。

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ギア数と空転トルクの比較

ギア数30枚、小判型ヘッドのラチェットです。

測定の結果は約7.5cN・m(約0.075N・m)でした。

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ミドルサイズのラチェット同士で比較してみると以下の通りです。

ギア数空転トルク
1⃣ハゼット8816F72枚約1.7cN・m
2⃣ハゼット8816HP90枚約5.6cN・m
4⃣トネツールRH3030枚約7.5cN・m

 

評価・レビュー

ハゼットのラチェットに限らず、近年の色々なメーカーのラチェットと比較すると空転トルクが重く硬めであり、ギア数は30枚と少ないです。

ただ、ギア数と空転トルクだけで言えば旧モデルのハゼットの首振りラチェットが同じギア数30枚で空転トルクが約8.1cN・m(約0.081N・m)でしたので、一昔前の小判型ヘッドラチェットとしては普通かなと思います。

全長は短めでヘッドも細めなので狭いスペースにはアクセスしやすいですが、ギア数が30枚で振り角が大きいため、狭いスペースに入ったとしても回せない場合もあります。

耐久トルクは不明ですが、割と強い力をかけても今まで壊れずにいるので、割と頑丈だと思います。

それに値段が当時、税込みで定価6100円くらいだったので、コストパフォーマンスは良いと思います。

 

KTC・90ギア【BR390】と比較

全長と重量の比較

KTCが2024年に出した新型ラチェットで、かなり最近に買ったものなので、ほぼ新品です。

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日本を代表する総合工具メーカーであるKTCの90ギアラチェットの【BR390】が180mm、276.0gとなっており、同クラスであるハゼットの8816HPと比較すると長さが短い割には重量は重いです。

ミドルサイズのラチェット同士で比較してみると以下の通りです。

全長重量
1⃣ハゼット8816F185mm221.7g
2⃣ハゼット8816HP200mm258.5g
5⃣KTC BR390180mm276.0g

今回の比較で使用したラチェットの中ではKTCのBR390が1番、全長が短いです。

 

ヘッドの幅と厚み

ヘッドの幅と厚みです。

厚み
1⃣ハゼット8816F30.5mm20.0mm
2⃣ハゼット8816HP32.5mm15.0mm
5⃣KTC BR39032.5mm14.0mm

ヘッドの幅はハゼットのラチェット8816HPと比較すると、ほぼ同サイズです。

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ヘッドの厚みはKTCのBR390の方が1mmほど薄いです。

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ギア数と空転トルクの比較

ギア数90枚、小判型ヘッドのラチェットです。

測定の結果は約2.9cN・m(約0.029N・m)でした。

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ミドルサイズのラチェット同士で比較してみると以下の通りです。

ギア数空転トルク
1⃣ハゼット8816F72枚約1.7cN・m
2⃣ハゼット8816HP90枚約5.6cN・m
5⃣KTC BR39090枚約2.9cN・m

 

評価・レビュー

指でカチカチと回してみると少し硬いフィーリングに感じるので感覚的にはハゼットの8816HPと同じくらいかと思ったのですが、トルクドライバーで測定してみたら思っていたよりも空転トルクが軽くて驚きました。

それとギアのガタ・遊びがハゼットの8816HPよりも少ない感じがするのでギア数は同じ90枚でも、振り角はKTCのBR390の方が小さいと思います。

それに全長もスタンダードラチェットの中では短い方なのでハゼットの8816HPよりも狭いスペースで作業する場合に有利です。

 

スタビレー・80ギア【435QRN】と比較

全長と重量の比較

ハゼットのライバルであるスタビレー社のスタンダードラチェット80ギアの435QRNです。

最近、新品で買ったものなので、状態はかなり良いです。

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スタビレーの435QRNは全長193mm、重量が240.8gと、なかなかの軽さです。

ミドルサイズのラチェット同士で比較してみると以下の通りです。

全長重量
1⃣ハゼット8816F185mm221.7g
2⃣ハゼット8816HP200mm258.5g
6⃣スタビレー435QRN193mm240.8g

実は僕の中では1番のお気に入りなラチェットです。

 

ヘッドの幅と厚み

ヘッドの幅と厚みす。

厚み
1⃣ハゼット8816F30.5mm20.0mm
2⃣ハゼット8816HP32.5mm15.0mm
6⃣スタビレー435QRN30.0mm14.5mm

幅はハゼットの8816HPよりも2.5mm細いです。

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ヘッドの厚みも0.5mmほど薄くできており、全体的にコンパクトなヘッドです。

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ギア数と空転トルクの比較

ギア数80枚、小判型ヘッドのラチェットです。

測定の結果は約3.4cN・m(約0.034N・m)でした。

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ミドルサイズのラチェット同士で比較してみると以下の通りです。

ギア数空転トルク
1⃣ハゼット8816F72枚約1.7cN・m
2⃣ハゼット8816HP90枚約5.6cN・m
6⃣スタビレー435QRN80枚約3.4cN・m

ハゼットの8816HPと比較すると空転トルクが軽いです。

 

評価・レビュー

指で回した時のフィーリングはKTCのBR390よりも軽く感じるのですが、トルクドライバーで測定してみたらKTCのBR390と、ハゼットの8816HPの中間くらいの空転トルクでした。

先ほど「実は僕の中では1番のお気に入りなラチェットです」と述べたのですが、スタビレーのラチェットって、日本ではかなり地味なイメージですし、あまり売れている感じもしなければ使っている人も滅多にいないのですが、実際に使ってみないと伝わらない良さが色々とあって本当は凄く良いラチェットなのです。

ギア数は80枚とハゼットの8816HPよりも10枚少ないのですが、ギアのガタ・遊びが少ないので振り角はあまり変わらないか、スタビレーの435QRNの方が少ないような感じがします。

空転させた時の滑らかさも、手で回した時はKTCのBR390よりも軽いかなと錯覚するくらいスムーズです。

なので、トルクドライバーで測定し、数値的にはKTCのBR390の方が空転トルクが少なかったのは意外でした。

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まとめ・所感

全長と重量のまとめ・所感

今回紹介したハゼットのラチェット2種類と、他のメーカー4種類の全長と重量をまとめると以下の通りです。

全長重量
1⃣ハゼット8816F185mm221.7g
2⃣ハゼット8816HP200mm258.5g
3⃣WIT25周年ラチェット200mm307.1g
4⃣トネツールRH30185mm200.9g
5⃣KTC BR390180mm276.0g
6⃣スタビレー435QRN193mm240.8g

色々なメーカーのラチェットと比較すると1⃣のハゼット8816Fは割と短めであり、重量も軽めなので個人的評価としては、なかなか扱いやすいラチェットなのですが、廃番してしまっているのが少し残念です。

2⃣の8816HPの方は耐久トルクが400N・mとなっているだけあって、強いトルクをかけやすいよう少し全長が長めになっています。

でも、その割には重量はそれほど重くはなく、軽さと強度を上手く両立できていると思います。

 

ヘッドの幅と厚みのまとめ・所感

今回紹介したハゼットのラチェット2種類と、他のメーカー4種類のヘッドの幅と厚みをまとめると以下の通りです。

厚み
1⃣ハゼット8816F30.5mm20.0mm
2⃣ハゼット8816HP32.5mm15.0mm
3⃣WIT25周年ラチェット30.0mm15.5mm
4⃣WトネツールRH3027.0mm16.5mm
5⃣KTC BR39032.5mm14.0mm
6⃣スタビレー435QRN30.0mm14.5mm

どのメーカーも極端な差はないですが、強いて言えば1⃣のハゼット8816Fの厚みが割と分厚く、狭いスペースでは入らない場合があります。

ただ、僕の場合はハゼット8816Fのラチェットが入らないくらい狭いスペースにあるボルトやナットを脱着する場合は、そもそもラチェットは使わず、メガネレンチやギアレンチを使うことが多いです。

 

ギア数と空転トルクのまとめ・所感

今回紹介したハゼットのラチェット2種類と、他のメーカー4種類のヘッドのギア数と空転トルクをまとめると以下の通りです。

ギア数空転トルク
1⃣ハゼット8816F72枚約1.7cN・m
2⃣ハゼット8816HP90枚約5.6cN・m
3⃣WIT25周年ラチェット90枚約4.9cN・m
4⃣トネツールRH3030枚約7.5cN・m
5⃣KTC BR39090枚約2.9cN・m
6⃣スタビレー435QRN80枚約3.4cN・m

ハゼットのラチェットは非常に頑丈である反面、空転トルクが重く、硬いフィーリングであり、ちょっとクセがあるイメージが強いですが、既に廃番してしまっているハゼット8816Fに関しては1番空転トルクが軽くて非常に使いやすいです。

新型のハゼット8816HPは、ハゼットらしい硬めのフィーリングではありますが、昔と比べると、異常なくらい高強度な割には軽いフィーリングになってきたと思います。

 

パート5以降の記事について

今後追記予定であるパート5以降は、ロングサイズのラチェット7⃣~9⃣についてと、差込口サイズが1/2インチ(12.7mm)のラチェットについて紹介していこうと思います。

記事が完成するまで、しばらくお待ちください。
m(_ _)m