今回はホームセンター等で売っている安いトルクレンチの精度や狂いについてです。
ジョイフルホンダ、ビバホーム、コーナン、コメリ、カインズ、ホーマック等々、ホームセンターに行けば5000円くらいの安いトルクレンチが売られています。
ホームセンター以外にもカー用品店であるオートバックスやイエローハット、オートウェーブ等でも売っていますし、Amazonのようなネット通販でも買うことができます。
ですが、中には
と思われる人もいると思います。
ご自身でタイヤを履き替えたり、ホイールナットが緩んでいないか確認したいけど、あまり高いトルクレンチを買う余裕はないという方もいると思いますし、時々しか使わないのに高価なトルクレンチを購入するのも負担が大きいと思います。
僕自身も昔、自動車整備士の仕事をしていましたし、今でも趣味でサーキットを走ったり、レースのメカニックをする関係でトルクレンチを使う機会は多いです。
そこで当記事ではホームセンターやAmazonのようなネット通販等で売られている安いトルクレンチの精度について解説していきます。
今回は主に乗用車のホイールナットを締めつける際に、よく使われる「プレセット型トルクレンチ」というタイプの物を例に解説していきます。
ホームセンター等で売られている安いトルクレンチを買うべきか?
安いトルクレンチでも、さほど問題はない
冒頭でも言いましたが、トルクレンチにはプレセット型、ダイヤル型、プレート型、デジタル型など色々な種類があるのですが、今回は主に乗用車のホイールナットを締めつける際に、一般的によく使われる「プレセット型」のトルクレンチを例に解説していきます。
後ほど「ホームセンター等で売られている安いトルクレンチの精度を実際に測定してみた」の所でも解説しますが、結論から言いますと安いトルクレンチでも、使い方と保管方法がしっかりしていれば、さほど問題はありません。
※トルク管理を怠っても良いという意味ではありません
使用頻度やサイズにもよるでしょうが、乗用車のホイールナットを締める時によく使われる中くらいのサイズの物でしたら5000円くらいの安いトルクレンチでも使い方や保管方法がしっかりしていれば精度が大きく狂うことは少ないです。
ソケットの差込口のサイズで言えば1/2・3/8です。
※安全を保障するわけではありません
当然、スタビレー、ハゼット、KTC、スナップオンのような高価なトルクレンチの方が精度や品質が良いので、予算的に余裕があるのならば、これらのようなトルクレンチを買って欲しい所存ですし、高い安い問わず定期的に点検したり、必要に応じて校正に出したり新品の物に買い替えたりした方が良いのは言うまでもありません。
ですが、たまにDIYでタイヤ・ホイール交換したり、ホイールナットが緩んでいないか確認する程度でしたらホームセンター等で売られている安いトルクレンチでも使い方や保管方法がしっかりしていれば、さほど問題ないです。
自動車整備士の仕事ですとか、レース車両の整備で使うのでしたら、なるべく上質な物にした方が良いですが、使い方や保管方法をしっかりしていれば安いトルクレンチでも割と問題なく使えます。
むしろ、無いよりかは圧倒的に良いので、もしDIYでタイヤ・ホイール交換する方や、ホイールナットが緩んでいないかの確認をするために1本、常備していても良いと思います。
安物でも無いよりかは断然良い!
自動車整備士の仕事あるあるな事例として、お客様が自分でタイヤ・ホイールを履き替えた車で来店される事があります。
社外のホイールに履き替えた、ノーマルタイヤからスタッドレスタイヤに履き替えたなどの理由で、自分でタイヤ・ホイールを履き替える人って割と多いです。
ですが、トルクレンチを使わずにテキトーにホイールナットを締め付けたことが仇となり、トラブルになる事が多々あります。
割合的には締めすぎて仇となっているケースの方がやや多かったです。
僕自身が昔、自動車整備士の仕事をしていた時もありました。
多くの人は
「走行中にホイールナットが緩んだらマズイから、しっかりと強く締めなきゃ」
と、良かれと思ってかなり強めにホイールナットを締めてしまう人が多いのです。
また、インターネット上ではホイールナットの締め方の解説動画で、工具の上に乗って足でホイールナットをガチガチに締め付けている最低最悪な動画がアップされていることもあります。
当たり前ですがホイールナットという物は、そんなガチガチに締め付ける物ではありません!
ハブボルトが折れます!
そんな大間違いな締め付けをするくらいならば、ホームセンター等で売られている安いトルクレンチでも良いので、ちゃんと規定値通りに締め付けた方が何倍も良いのです!
実は自動車整備士に全て任せきりにしてしまうのは危険!
「下手に自分でやるよりも、プロに全て任せた方が間違いない」
「整備士に全て任せているからトルクレンチなんて要らない」
と思っている方も中にはいると思います。
ですが、元自動車整備士から言わせてもらうと、残念な事に全て整備士に任せてしまうのは危険です。
理由としては大まかに3つあります。
1つ目は、ホイールナットはしっかり規定のトルクで締め付けても、走行しているうちに緩むことがあるため、定期的な確認が必要だからです。
カーディーラー、カー用品店、民間工場などでホイールナットを締めつけてもらったとしても、定期的に緩んでいないか確認した方が良いのです。
2つ目は、本来はあってはならない事なのですが、ディーラーなど整備工場に車を出した際に、自動車整備士がホイールナットの本締めを忘れてしまう事があるからです。
整備士も人間ですので、こういった作業ミスをしてしまう事くらいはあります。
もし万が一、整備士が本締めを忘れてしまった事で、走行中にタイヤが外れてしまい、事故になってしまった場合、運転者にも責任は発生します。
車の管理は本来、使用者や所有者が行うことです。
そのため「整備士に点検・整備を依頼すれば運転者は車の管理を怠っても良い」ということにはならないのです。
そして3つ目は、これもあってはならない事なのですが、自動車整備のプロである整備士って、実はトルクレンチの正しい使い方や、正しい保管ができていない人が割と多いからです。
自動車整備士ってガサツな人が多かったり、人手不足で多忙なことを理由に作業を雑に行ってしまうケースが割と多く、ボルトやナットを乱暴に締め付けてしまう整備士もいます。
それと、ゆっくり丁寧に仕事をすると「ダラダラと仕事をしている・やる気がない」というレッテルを貼られてしまう事が多々あります。
そう判断されないよう、とにかく素早くテキパキと仕事をしているよう見せるためにホイールナットを乱暴に締め付けてしまう整備士が続出しています。
この辺は工場や整備士によって差があり、中にはきちんと作業をされている人も勿論いますが、担当される整備士によってアタリ・ハズレがあるので注意が必要なのです。
先ほど「使い方や保管方法をしっかりしていれば安いトルクレンチでも割と問題なく使えます。」と説明しましたが、逆を言えば使い方や保管方法が間違っていたり、ボルト・ナットの締め方が間違っていれば、例え高価なトルクレンチを使っていたとしてもダメなのです。
そういった意味もあり、安いトルクレンチでも良いので、個人的に1本持っていても良いと思います。
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使い方や保管方法がしっかりしていれば安いトルクレンチでも大丈夫
大事なのは使い方や保管方法
全てのトルクレンチが、この限りではないでしょうが、ホイールナットや足回りの締め付けに使用する程度でしたらホームセンター等で売られている5000円くらいの安いトルクレンチでも使い方や保管方法がしっかりしていれば大丈夫です。
重要なことなので何度も言いますが、無いよりかは圧倒的に良いのです!
間違った使い方
①「カチ!」と音が鳴ってからも更に締め続ける
トルクレンチは「カチ!」と音が鳴っても、更に締め続ければどんどんボルト・ナットが締まっていくためオーバートルクになります。
中には設定値に達したら空回りしてオーバートルクにならない構造になっているトルクレンチもありますが、ほとんどのトルクレンチは締め続ければオーバートルクになってしまいます。
それと、同じような理由から、助走を付けるように勢いよく締め付けたり、ハンマーなどで叩くのもNGです!
②何度も繰り返し締め付けない
自動車整備士の人でも、ついやってしまいがちな例でもあるのですが、トルクレンチが「カチ!」となった後も数回「カチ!カチ!」と何度も締めてしまう行為です。
理由としては先ほどの例と同じで、何度も繰り返し締め付けてしまうとオーバートルクになってしまいます。
整備士のような一応「プロ」と言われている人の中にも、きちんと締め付けられたか不安で、つい「カチ!カチ!」と連続して締めてしまったり、2~3回連続して締めた方が確実性が増すのではという勘違いをしている人が割とよくいます。
もし締め忘れがないか確認するために数回、締め付けるのであれば、同じ個所を続けて締めるのではなく、全てのナットを1回ずつ締め付けてから再度、同じように1回ずつ丁寧に締め付け確認をするようにしましょう。
また、オーバートルク防止のために、締め付け確認をする時は少しだけトルクの設定値を弱めて行っても良いかもしれません。
例えば、締め付けの基準値が100~120N・mとなっていたら、110N・mくらいで一通り1回ずつ締め付けた後に、100N・mくらいで再度、締め付けの確認をするといった方法も無くは無いですが、基本的に「カチ!」は1回で大丈夫です。
③インパクトレンチで強く締めた後に、トルクレンチで締める
これも整備士の人でもやってしまいがちな例なのですが、インパクトレンチで勢いよく締め付け、既にオーバートルクで締まっている状態から、さらにトルクレンチで締め付けるという行為です。
トルクレンチは既にオーバートルクで締め付けられているボルト・ナットを規定値まで緩めてくれるわけではありません。
インパクトレンチを使って取り付ける場合は程々の力で仮締めした後に、トルクレンチで本締めをするようにしましょう。
④ボルト・ナットを緩めるのに使用しない
トルクレンチは基本的に締め付け専用の工具であり、右回転にしか対応していません。
そのため緩める方向に使用すると精度が狂ってしまったり、過度なトルクがかかって破損してしまう場合もあります。
もし逆ネジ(左回転・反時計回りで締まる)のボルト・ナットを締め付ける際は、ソケットやヘッドを表裏、逆に付け替えて使えるタイプのトルクレンチを使用する必要があります。
例えば、トラック・バス用のトルクレンチでよくあるタイプとして、表側と裏側の両方にソケットが取り付けられるようになっていて、右ネジの時は表側にソケットを付け、逆ネジの場合は裏側にソケットを付けて使用するようになっています。
あるいはスタビレーのトルクレンチのようにヘッド部分が表裏を差し替えて使用できるようになっているタイプもあります。
プレセット型のトルクレンチでは右回転と左回転を切り替えられる、切り替えレバーが付いている物がほとんどなので、両方の回転に対応していると思われがちですが、これは緊急時のために付いているのです。
例えば、タイヤがパンクしてスペアタイヤに交換したいけど、手元にはトルクレンチしかない、あるいは車載工具では短すぎて硬く締まったホイールナットを緩められない、といった緊急時にやむを得ずトルクレンチを緩める工具として使うといった状況を想定して回転方向を切り替えられるようになっているのです。
なので緊急時以外では、なるべく左回転では使用しないというのが本来の使い方です。
保管方法
プレセット型トルクレンチの多くは内部にコイルスプリングが使われているタイプがほとんどです。
コイルスプリングは長時間、押し縮められたり、引っ張って伸ばされると金属疲労してしまい、へたってきます。
内部のスプリングのへたりを最小限に抑えるため、保管時にはトルク値設定を「最小値」に戻す必要があります。
トルク値設定を「最小値」にセットした状態は、内部にあるコイルスプリングが引っ張られも押し縮められもしていない状態、つまりテンションがかかっていない状態なのです。
また、結露による錆の発生やホコリの混入などが原因で精度が低下する場合があるので、付属の専用ケース(大抵は樹脂製)に入れ、高温・多湿やホコリの多い場所は避けて保管しましょう。
一部例外として、スタビレーのトルクレンチのようにコイルスプリングではなく板バネを使用し、保管時でもトルク値設定を最小値に戻さなくても良いタイプもあります。
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ホームセンター等で売られている安いトルクレンチの精度を実際に測定してみた
スタビレー・エルテック・テングツールの3つを測定してみた
僕が愛用しているトルクレンチのうちの3本を横浜にある上質工具の専門店のワールドインポートツールズさんにトルクチェックしてもらいました!
(お忙しいところ、ありがとうございました)
トルクレンチのメーカーはスタビレー・エルテック・テングツールの3つです。
安価な物ばかりではなく、高価なことで有名なスタビレーのトルクレンチもトルクチェックし、比較してみました。
最強と言われているスタビレーのトルクレンチ(約80000円)
スタビレー(STAHLWILLE)は1862年創業のドイツの工具メーカーであり、150年以上、最高品質のツールを作り続けています。
日本ではマイナーですが、世界的にはかなり著名な総合ツールメーカーであり、工具通な人達の間では人気があります。
僕もトルクレンチや75°オフセットメガネレンチ、コンビネーションレンチなど愛用しています。
そのスタビレーのトルクレンチですが、世界最強と言われている非常に高精度なトルクレンチであり、Amazonでもトルクレンチ本体・ヘッドラチェット・ケースのセットを購入すれば安い時でも8万円以上、場合によっては10万円以上してしまいます。
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更に、大抵のトルクレンチは保管する時に、目盛りを最小値に戻しておかなければ中のコイルスプリングに負荷が掛かりっぱなしになってしまし、疲労して精度が狂ってしまうのですが、スタビレーのトルクレンチはコイルスプリングではなく板バネを使用し、実際に力を掛けた時にしかスプリングに負荷が発生しない構造になっています。
なので、いちいち目盛りを最小値に戻さなくても大丈夫な構造になっている優れものであり、長く使っていても滅多な事では精度が狂うことがないと言われているトルクレンチであります。
今回測定したスタビレーのトルクレンチは、15年くらい前に購入した物でトルク調整範囲40~200N・m、ソケット差込口1/2(12.7mm)のサイズです。
15年間、1回も校正や修理には出していません…。
m(_ _)m
そんなスタビレーのトルクレンチのトルクチェックをしてみた結果ですが…。
トルク設定値を130N・mにセットして測定したのですが139N・mと、約9N・mほど強い方に狂いが発生していました。
この後、時間の関係で写真は撮れませんでしたが、トルク設定値を強く設定したり弱く設定したりして測定しましたが、だいたい全領域で約9N・mほど強い方に狂いが発生していました。
滅多な事では精度が狂わないと言われているスタビレーのトルクレンチですが、意外にも少し精度が狂っていました。
18年くらい前にホームセンターで買ったエルテックのトルクレンチ(約5000円)
18年くらい前に地元のホームセンターで5000円くらいで買ったエルテックのトルクレンチです。
学生の頃に買ったトルクレンチなのですが、今でも使っています。
トルク調整範囲28~210N・m、ソケット差込口1/2(12.7mm)のサイズです。
このトルクレンチも18年間、1回も校正や修理には出していません…。
m(_ _)m
そんなエルテックのトルクレンチの測定結果ですが…。
トルク設定値を70N・mにセットして測定したのですが76.2N・mと、約6N・mほど強い方に狂っていました。
この後も、トルク設定値を変えて測定しましたが、だいたい全領域で同じように約6N・mほど強い方に狂いが発生していました。
年数的にも古く、値段も安価な物だった割には、そこまで狂ってはいませんでした。
18年くらいも前に5000円くらいで買った安物トルクレンチにしては、充分に良い結果だったと言えるのではないでしょうか?
18年以上前にカー用品店で買ったテングツールのトルクレンチ(約5000円)
18年くらい前にカー用品店のオートウェーブで5000円くらいで買ったテングツールのトルクレンチです。
学生の頃に買ったトルクレンチで、僕が人生で初めてかったトルクレンチです。
トルク調整範囲19~110N・m、ソケット差込口3/8(9.5mm)のサイズです。
このトルクレンチも18年間、1回も校正や修理には出していません…。
m(_ _)m
そんなテングツールのトルクレンチの測定結果は…。
トルク設定値を47N・mにセットして測定したのですが41.2N・mと、約6N・mほど弱い方に狂っていました。
この後も、トルク設定値を変えて測定しましたが、だいたい全領域で同じように約6N・mほど弱い方に狂いが発生していました。
エルテックのトルクレンチと同様に年数的にもかなり古く値段も安価な物だった割には、そこまで大きな狂いはありませんでした。
18年くらいも前に5000円くらいで買った安物トルクレンチにしては、充分に良い結果だったと思います。
数N・mの狂いがあっても大丈夫?ホイールナットの締め付けトルクについて
3本のトルクレンチを測定した結果、3本とも大きな狂いは無かったものの、数N・mの狂いはありました。
この数N・mの狂いは問題ないのか?
極論を言えば、トルクレンチ無しでテキトーに締めてしまうよりかは遥かにマシです。
勿論、1N・mの狂いも無い状態の方が良いに決まっていますが、ホイールナットの締め付け程度であれば数N・mくらいの狂いでしたら許容範囲内です。
散々、トルクレンチの重要性について解説しておきながら恐縮なのですが、ホイールナットの締め付けトルクって、重要部品ではあるので決してトルク管理を怠って良いわけではないものの、「1N・mの狂いも許されない」というほどシビアなわけでもないのです。
例えば、マツダのデミオ(DJ5FS)のホイールナットの締め付けトルクを例に解説しますと、マツダのデミオのホイールナットの締め付けトルクは108N・m~147N・mとなっています。
108N・m~147N・mと、ある程度は許容範囲が広いのです。
この場合、108N・mと147N・mの中間である128N・mくらいにトルク設定値を合わせて締め付けるのですが、数N・mくらいの狂いでしたら、この許容範囲内に収まっているので、さほど問題ないと言えます。
念のため、ブレーキや足回り系の締め付けトルクについても解説しておきます。
以下の画像は日産シルビアS15のフロントサスペンション・フロントメンバーを例にしたものです。
ボルト・ナットのサイズにもよりますが、ホイールナットの締め付けトルクのように、1N・mの狂いも許されないというほどシビアではないです。
車種によって差があるので過信は禁物ですが、トルクレンチ無しでテキトーに締めてしまうよりかは遥かにマシなのです。
※安全を保障するわけではありません
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ホームセンター等 安いトルクレンチの精度や狂いについてのまとめ
まとめ
今回は15年以上使ってきたトルクレンチを実際に測定し、トルクチェックの結果を元に、ホームセンターやネット通販などで売られている安いトルクレンチの品質についての解説でした。
要点をまとめますと、使い方と保管方法がしっかりしていれば、さほど問題はなく、トルクレンチなしでテキトーに締め付けてしまうよりかは遥かにマシということです。
3つのトルクレンチを測定してみた結果からも、スタビレーのトルクレンチのように8万円くらいしてしまう高価なトルクレンチでも15年くらい使っていれば、多少は狂いが出てしまいますし、逆にエルテック・テングツールのような5千円くらいの安いトルクレンチでも、18年くらい経った今でも、そこまで大きな狂いはなくDIYレベルであれば割と使えます。
※安全を保障するわけではありません
ただし過信は禁物でありますので高価なトルクレンチ・安価なトルクレンチ関係なく、もしトルクレンチを購入した際には、なるべく定期的な点検や、必要に応じて校正や買い替えをおすすめします。
今回トルクレンチの測定をしていただいた横浜にある上質工具屋のワールドインポートツールズさんのように無料でトルクチェックや、色々なアドバイスをしてもらえる所もあります。
もしトルクレンチを買ったものの、疲労や劣化、精度の狂いが気になるようでしたら、そういった工具屋さんを訪ねてみても良いと思います!